「なぁガムもってねぇ?」

『が、ガム?
えーと……これしかないけどいい?』


「お!グリーンアップル味じゃんか、サンキュ
そういえばお前なんて名前?」


『七瀬はな』


「へぇ、俺は丸井ブン太!シクヨロ!」


『し、シクヨロ……』


それが私とブン太が始めて交わした会話。


私は高校から立海に入ったから中学校から一緒の子達ばかりの周りになかなか溶け込めず、友達も一向に出来なかった。


そんなある日、私に話しかけてきたやつがいた。


それがブン太。


その日を境にブン太と仲良くなった私はブン太を通してその時はまだブン太の友達だったみっちゃんとも仲良くなった。


みっちゃん、ブン太が一緒で毎日楽しかった。


毎日を過ごす中で私はブン太に対して何か特別な感情を抱き始めたけどその頃はまだ何だかわからなかった。


でも1年生の冬、付き合い始めたって嬉しそうに私に報告してきたみっちゃんとブン太を見て気付いた、
あぁ、私はブン太が好きだったんだって。


でも私はブン太も好きだけどみっちゃんも好きだった。


だから関係を壊したくなかった。
知られて2人がいなくなるのが怖かった。

2人がいなくなるならこんなのいらないって思った。


だから3年生の今、幸村くんに気付かれるまでずっと隠し続けた。

でもどんなに隠し続けてもやっぱり忘れなかった。


私は今でもブン太が好きなんだ。







『……っ私、ブン太がまだ好きだよ』


幸村くんに全部話して、最後にそう言うと私は抑え切れなくて泣き始めた。


幸村くんはそんな私の背中を静かにさすってくれた。


「今までよく頑張ったね」


『……うん』


私は今まで誰かにその一言を言って欲しかったのかもしれない。


幸村くんのその言葉で私は涙が止まらなくなってボロボロ泣いた。


それからひとしきり泣いたけど幸村くんは泣き止むまでずっと傍にいてくれた。



そして私が落ち着き始めた頃にこう言った。




「高橋さん、そんな所にいないで入ってくれば?」






すると静かに屋上の扉が開いて、そこには高橋さんと呼ばれた子…みっちゃんがいた。






















会話がほとんどないとかやってしまいましたorz

相変わらずよく分からない/(^O^)\


100321






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