「結婚しよう」


『はい?』


テニス部の部長ですごく格好よくて頭もよくてスポーツもできちゃう幸村くんに突然プロポーズされました。

休み時間に教室であんぱん食べながらいつもの様に親友のみっちゃんとおしゃべりしてたら急に隣のクラスの幸村くんが来て私にプロポーズ。

幸村くんのプロポーズで周りは大騒ぎで私もあまりに驚いてあんぱんを落としてしまった。
ああ、もったいない事してしまった。


「ねぇ、返事は?」


『え、まずなんで?』


「七瀬が好きだから」


ストレートすぎる……

でも何言われたって答えは決まってるんだ。幸村くん。


『うんうん、そっか
でもごめんなさい私にはポールがいるから』


「は?」


『私はイタリアン的レストランでイケメン外人ポール(仮名)にプロポーズされるのが夢なんです!
だからごめんなさい!』


そう言ってにっこり笑うとあんなに綺麗な顔していた幸村くんの顔がどんどん邪悪になってきた。

あれ、天使のような幸村くんはどちらへ……


「俺のプロポーズ断るだなんていい度胸だね
しかもイケメン外人ポール(仮名)の方がいいだって?
寝言は寝て言えよ
大体ポール誰だよ
妄想か?いや妄想だろ
もし妄想じゃなかったら全世界のポール消してあげてもいいけど」


『長いよ幸村くん
そしてごめんなさいポールは私の勝手な妄想です
だから全世界のポールに罪はないから消さないで下さい』


「まぁいいよ今日のところはこのくらいにしといてあげる
だから次会う時までに答え考えておいてね」


そう言うと幸村くんの顔が急に近くなって唇に柔らかい感触とちゅっというリップ音がした。

キスされたと分かった瞬間私は叫んだ。


『うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』


「そのくらいで騒がなくたっていいじゃないか
俺たち結婚するんだし」


『だ、誰がお前なんかと結婚なんてするかっ!
丁重にお断りしてやる!』


「ふふふ、やっぱり一筋縄じゃいかないみたいだね
絶対結婚させてやるから覚悟しとくといいよ」


『望むとこだよ
絶対諦めさせてやるんだから!』



こうして私と幸村くんの結婚を賭けたバトルが始まった。














やってしまった感でいっぱいいっぱいです\(^O^)/

100228







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