「………そ、そうだったんだ」


『そうなんだよ
人生って大変ですよね……』


「はは、なんかはなも苦労してるね」


『そんな優しい言葉かけてくれるのみっちゃんだけだよ
みっちゃぁぁぁぁん』


「あーもー
抱き着かないでよ暑苦しい」


あの同棲……じゃないや同居事件から一夜明けた今朝、私は学校に行くと真っ先に教室に行きみっちゃんに会って昨日あった事を全て話した。

当然のごとくみっちゃんは引いていた。
そりゃそうだ、私が同じ立場でも絶対引いてる。


みっちゃんはいつものように髪の毛を指でくるくる巻きながら私にこう言った。


「でもいいんじゃない?
幸村くんを好きになるチャンスじゃない?」


『なんで幸村の事なんて好きにならなきゃいけないのよ』


「だって新しい恋するんでしょ?だったら近くにあんないいお相手いるんだしいいじゃない」


『絶対に嫌』


「そんな事言ってるわりにはいつの間にか幸村くんの事呼び捨てにしちゃってるし
ほんとは気になってるんじゃないの?」


『………そんなに私に他の人好きになってもらいたいわけ?』


「そ、そういうわけじゃあ……」


『私、別にみっちゃんからブン太略奪してもいいんだけどなぁ』


「え?ほ、本気?」


『嘘だよ』


「もうっ、ふざけないでよー」


『ごめんってば
わっ、ちょっと待って、マジで痛いから殴んないでタンマタンマ!』


「水琴、はな
お前ら朝から何やってんだよい」


「『あ、ブン太』」


冗談を言った私にみっちゃんが仕返ししてきて酷い目に遭っていたら登校してきたブン太がいつものように私たちに話しかけてきた。

とりあえずみっちゃんの攻撃が収まってよかった……
だってみっちゃん容赦ないんだもん。


「お前らほんと朝から元気だな
何話してたんだよ?」


『まぁ女の子同士のお話?』


「そうそう」


「そうかよい
俺なんて朝から幸村がご機嫌で朝練死にそうだったんだからな!
というわけでお菓子くれ!」


『ちょっ、なんでお菓子に繋がるのよ』


「幸村がご機嫌なのってどーせはな絡みだろ
だから慰謝料代わりにくれ」


そう言うとブン太は私の隣の席である自分の机にぐったりと倒れ込んだ。

立海テニス部って大変だね。私だったら絶対入らないよ。

私のせいだって認めたくないけどブン太があまりにも気の毒に見えたのでかばんに丁度入ってたうまい棒をあげた。


『ほら、これあげるから元気出してよ』


「なんだよ、うまい棒かよい
まぁいいや」


『じゃあ返してよ』


「冗談だって
で、はな
幸村と何があったんだよ?」


『い、いやぁ………』


「あのね、はなったら幸村くんとどう『ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁあ』


「え?おい水琴の声聞こえなかったんだけど」


『いーのいーの
じゃ、ちょっと失礼しまーす』


私はそうしてみっちゃんを教室の隅へと引っ張って行った。


「ちょっと何すんのよ」


『出来るだけ周りには知られたくないの
ほらいろいろ面倒だし』


「そういう事ね」


『そうそう
だからこれは内緒だから』


「わかった」


『あとさ、お願いがあるんだけどいい?』


「何よ?」


『あのね………』



どうやら私は幸村と関わってから相当行動派になったみたいです。

絶対この生活をどうにかしてみせるんだから!待ってろ幸村!
























久々に更新しました\(^O^)/


また中途半端な終わり方になってしまった(´・ω・`)


まぁそれは置いといて←
みっちゃんこと水琴ちゃん
ようやく名前を出す事が出来ました(*^ω^*)

考えて下さった市奈様ありがとうございました!

これからもちょこちょこ出して行きたいです^^


100418






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