ばいばい、だいすき



「じゃあ、元気でね」


精市はそう言うと私の頭を優しくなでて搭乗口へと歩いて行った。

今、精市が旅立つこの瞬間私達は恋人から他人になった。


昔から学校の先生になりたかった私は今年の春から立海大の教育学部へ進む事になり、そして私の彼氏だった精市は立海大へとは進学せず留学する事になった。


当然遠距離になるわけなんだけど、
私が『遠距離は向いてないから』と言い私達は別れを選んだ。


向いてないなんて嘘。
ほんとは別れたくなんてなかった。
留学なんてして欲しくなかった。

明日も明後日もその次の日も手を繋いで笑いながらずっと精市と歩んで行きたかった。



でも精市が考えて考えて決めた留学だから嫌だなんて言えなかった。

私なんかに構う暇があったら夢を追いかけて欲しいと思ったの。



でもね……


『……っ…精市……せーいちー』


溢れ出る涙が止まらないんだ。

だけどもう流れ落ちる涙をふいてくれるあなたも抱きしめてくれるあなたもいない。




いつか

お互いの夢が叶って

二人の日々が思い出になって

でもやっぱり忘れられなくて

心のどこかで想ってしまっている時は

また私と手を繋いで笑いながら歩んで欲しいの。


未練がましいと思うけど
そうじゃないとこの涙は止められない。




ばいばい精市


だいすき






















途中で意味わかんなくなってしまった/(^O^)\

春ということでお別れに挑戦してみました。


100313




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