趣味が全開であるB





「……………っ!!」
大きく体を痙攣させて目を開くとそこは保健室ではなくもちろん涙で目をはらした政宗がいるわけもなく、誰もいない理科室だった。どうやら授業の準備中に寝てしまったようである。

明日の授業に使う実験用の薬品のビンや試験管が机の上に広がっていた。幸い、中身がこぼれたり割れたりはしていない。

ふうと一息つくと後ろから扉が開く音が聞こえた。
「Hey 小十郎!」
ウチのクラスのノート持ってきたぜと両手にノートを抱えて政宗が入ってくる。そういえばうたた寝をする前に頼んでおいた気がした。


「…………。」
じいっと政宗を眺めて何か思い悩むような確かめるような目を向ける。
「? どうした小十郎」
「すみません胸を揉んでもいいですか」

「!!!!!?」




片倉さんは本人にその気はなくてもナチュラルに変態発言をすればいいと思います。
3/3


[ 8/12 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -