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光のあとにすぐお風呂に入り、上がってリビングに出てくればみんなで談笑中。と言っても光は相変わらずの仏頂面だが。

「奈緒上がったのね。直子から入る?」

「じゃあ、そうしようかな」

なんてお母さんたちの会話を聞きながらコップを手に取り冷蔵庫の中から牛乳を注ぐ。風呂上りの一杯は最高だと思うんだよね。ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲んでいたら、不意に光と目が合い微妙そうな顔をされる。

「風呂上りに牛乳って・・・おっさんか」

「光、それ失礼じゃない?」

「ああ、確かにおっさんに失礼やったな」

「違うよ!私にだよ!」

空になったコップを流し台の上に置いてから、自室に戻ろうと足を向けたときだった。

「あ、奈緒」

「なに?」

「今日は光くんと寝てね」

「・・・は?」

「だから、光くんと一緒に寝てねって」

「いやいや、おかしいでしょ」

「なにが?」

「普通年頃の男女が一緒に寝ちゃアウトでしょ!」

「あら、大丈夫よ。奈緒に手出すほど光くんは困ってないわよ。ねえ?」

「まあ、そうですね」

→奈緒は心に1000のダメージを受けた。
いや、別に手を出してほしいとかそういうわけじゃないけどさ。イケメンが言うとなんかグサッと来るものがあるんだよ!しかも尊敬してた善哉Pだし!

「てかお客さん用の布団は?」

「それがこの前買い換えようと思って捨てちゃってねぇ・・・1つしか残ってないの。でも奈緒のベットはダブルサイズだから平気でしょう?」

にっこりと笑いながらお母さんが言う。確かに私のベッドは2人寝るようのベッドだ。買うときにお父さんがなぜかこれを選んでいたから。1人で寝るには十分すぎる広さなのだが、だからといって同い年の男女を(以下略

「異議あり!」

「却下」

なんでそんな語尾にハートがつきそうな感じで言うんだお母さん。ちくしょう!チラリと光を見ればあまりの展開に呆けてしまっているではないか!どうしてくれるこの空気!

「じゃあ、早く寝なさいよ。光くんもね」

「・・・っス」

お母さんが去っていき微妙な雰囲気に取り残された私たち。というかお父さんも娘の心配はしないのか。どういうことなの。

「あー、とりあえず部屋に行く?」

「・・・ま、しゃーないわ」

どうやら光は吹っ切れたらしい。あれ、まだ不満なのって私だけ?
  

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