ネタ帳 | ナノ
土曜日の体育館には熱気とバスケ独特のスキール音にボールをドリブルする音が響いていた。そして、今日もまた彼女の怒声が響き渡る。
「オラオラオラ、声出せっつってんだろ!」
「ウッス!!」
「野田!腰が高い!」
「はい!すみません!」
ステージの上からメガホンで叫ぶ彼女は、羽柴 巴。この日比谷中の2年生であるが、現在バスケをしているのはほぼ3年生である。
「巴、そろそろ休憩」
「あ?・・・んー・・・よし、休憩!」
ステージの下から声をかけたのは羽柴 智樹。彼女の双子の弟である。そしてぞろぞろとステージに置いてあるドリンクとタオルに手を向けるバスケ部メンバー。これらは全て智樹が準備しているため、全員が智樹にお礼を述べている。
「智樹、私にも」
「はい。あまり無理しちゃダメだよ?」
「ん。大丈夫大丈夫。これくらい何ともないって」
「それなら良いけど」
「監督ー」
「なに、若葉」
「明日の練習試合って何処となんっスか?」
「あれ、言ってなかったっけ?」
キョトンとした表情を見せるも、今に始まった事でもないのでメンバーはまたかと思いながら「言ってないっスよー」と返す。そうすれば巴は、悪魔でも驚いて逃げるんじゃないかと思うほど、ニタリと口元を上げて笑った。
「明日は帝光とだ」
「・・・・・・・・・はああ!?」
「帝光!?」
「ばっ、帝光ってあそこだろ、王者だろ!」
「まあ2軍相手らしいし。対策もバッチリでしょ、智樹」
「もちろん」
はい、と手渡されたバインダーには「対・帝光中(2軍)」と書かれていた。
「いや、流石に今からじゃ無理じゃね・・・?」
「ばっ!」
「ほぉう、私の目の前でそんな口叩くのか」
「あ!いや、今のは言葉のあやで・・・!」
「黙れクソが。午後からはみっちり扱くからな」
---------------
とかいうやつ←
私得でしかない連載。
むしろ黒バス要素は要らないんじゃないかって思うくらいオリキャラばっか。
comment:
0