Happy Birthday

長編主人公です

ちなみに両想いになった後











朝、いつものようにアンジェリーナに水をぶっかけられて起こされた。



「んー……アンジェリーナ……おは「Happy Birthday!!リカ! 」」


え、ああ、今日、私の誕生日か……

いや祝ってくれるのは嬉しい。


でもさ、朝の挨拶ぐらい最後まで言わせてくれたって!


「さぁ、リカ!シャワー浴びてきて!さ、早く!」


なんだろう?


よく解んないけど水をかけられてびしゃびしゃなので従う。



シャワーを浴びると意識がしっかりした。

うん。

さっぱり。


シャワーを出ると待ち構えていたのはドライヤーとブラシを持ったアンジェリーナ。

ニヤリッと笑うのが怖い。


クワッフルになった気分だ。お前は何時もこんな気持ちなのか。

大変なんだね。お前も。


今日はアンジェリーナが髪の手入れをしてくれるらしい。


おお、誕生日、万歳。スルスルとブラシが髪を通り、最後にパチンと髪留めをつけられた。

「これ……?」


アンジェリーナが鏡で髪留めを映してくれた。

「私からのプレゼント。可愛らしいでしょう?」


真っ赤な椿が描かれた薄桃の髪留めで、控えめにつけられたビーズの飾りがシャラシャラとなる。


「うん……有難う!」
「綺麗よ。リカ、さ、談話室へ行きましょ」





談話室へ行くと私と仲のいい生徒は全員いた。

ウィーズリー兄弟は勿論、ハリーやハーマイオニー、ネビルやシェーマスもだ。


「リカ、Happy birthday! その髪留めアンジェリーナからかい?」

そう聞いたのはロンだ。

ロンもなにか小包を持っている。

「それほど素敵なのじゃないけど、これ」

そう言ってロンが渡したのを筆頭に、ジョージ以外の皆はプレゼントをくれた。

ジョージ、私は一応あなた様の恋人なんですけど。



……酷くない?


いや、多分あっちにもあっちなりの事情があったんだ。


……そう、思おう。







とは言っても、その日の授業中や食事中、一切会話という会話をしなかった私は、

結構根に持ってるんだろう。夕食後、部屋に帰ると、アンジェリーナが私の寝巻を持っていた。

これは、もしかして…


「一緒にお風呂入りましょ!!!」


やっぱり…


「いや!」

「なんで!?私が嫌い!?」

「そんなわけない!」


でも、でも、

貴女のそのナイスバディーを前にしてyesなんていえません!!!





必死に拒んだのだけれども、
やっぱりクィディッチ選手にはかないませんでした。

「ううう」

「なにへこんでんのよ。うわーっリカやわらかいっ腕細!」

アンジェリーナが私に抱きついてくる。

うわあああああ

あ、アンジェリーナのな、生乳…ってあたしは変態か!!!


「いいなぁ腕細くて、ほら、」

そう言ってアンジェリーナが腕を見せる。
引き締まった、筋肉質な腕。

「私なんて筋肉付いちゃって…全然女の子らしい腕じゃない…」

でもアンジェリーナは腰が細くてくびれてて、
綺麗な均一のとれた体をしている。

「でも、そんなアンジェリーナが、フレッドは好きなんでしょ?」

そういうとアンジェリーナは本当に綺麗に笑った。
裸でメイクもアクセサリーもないのに(風呂に入ってるのだから当たり前だが)
見とれてしまうほど綺麗だった。




風呂を出ると窓の外で梟が部屋の中に入れずにいた。
中に入れてやり、くくりつけてある手紙を見ると。


「ジョージ」

差出人はジョージだった。

封を破り、中を見る
"何も聞かずに、今から湖に来て"

書いてあるのはそれだけだった。


「アンジェリーナ、ちょっと言ってくる」

「そ。ジョージによろしく」

ああもう、アンジェリーナにはバレバレだ。




湖にきても、ジョージはいなかった。

なんだ。誰かの悪戯か。

プレゼントでもくれるのかと思って少しうれしかった自分がバカみたい。

もう…かえろう

そう思って帰ろうとした瞬間。



「バァカ。帰んなよ」



後ろに温かいぬくもり。


頭の斜め上から聞こえる声。


降ってくる吐息。


「じょぉ・・・じ?」


後ろからジョージに抱きしめられた。
帰んなよって…・



「だって…いないんだもん」


「ちょっと隠れてたんだよ。見つけてくれるかなって」



ばぁか



「わかるわけないじゃん」


ジョージのほっぺが私のこめかみあたりに当たる。
冷たいよ。どれだけ待ってたの。ばぁか

「うん。ごめん。」

「赦したげる。」

その会話に、なんとなく、二人でほほ笑んだ。

「髪……濡れてる。お風呂入ってた?」

「あ、うん」

「ふぅん…なんか…エロイ」

………はぁ?

何言ってんの馬鹿っバァァァァカ!

「ははははっリカ顔赤いよっ」

「う、うるさいっ」

私が暴れると、ずっと後ろから抱き締めてたジョージが離れた。
ちょっと名残惜しい。


「Happy Birthday」


イギリス人の、綺麗な発音。

心地よい低い声。


「Th…Thank you...」

ああもう、どもるなよ自分。


「それ、誕生日プレゼント」


ジョージが私の胸元に向かって指差す。
私の胸元には桜の花びらが一枚掘られたプレートがぶら下がってるピンクがかったシルバーのネックレス。

「可愛い…」

裏っかえすと何か小さく文字が彫ってある
"for my beloved"
"Thank you for you was born"

「ばぁか…くさいわ、演出が。」

でも…

「かお、嬉しそうだけど」


わかってるよ。

そんなの。


だって








「死ぬほどうれしいもん」

























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ということで誕生日小説でした。
なんてったって今日、9月25日が私の誕生日!!!
自分の誕生日を自分で祝う悲しい子。あゆむです。

でもいいもん明日お母さんと二人で焼肉食べに行くもん。
友達とカラオケ行くもん。ニコ生の主にニコ生で誕生日祝ってもらうもん。

明日^p^


英語…間違えてたらすみません。


10_0925

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