起承転結の転は転がるのか転けるのか。

可愛い……だと……



かわい・い【可愛い】
(「かわゆい」の変化したもの)
(1) 好きでたいせつに思われる。いとしい。
(2) 小さくて愛らしい。
(3) むじゃきでにくめない。


国語辞典より。

いいいい一番はあり得ないよね!
二番もええええ!って感じだよね!
三番無邪気とかないわ!




「可愛いとか……」

「言われたわけだ。愛しのウィーズリーくんに」


寮に戻って悶々としていると、ルームメイトにニヤニヤされた。

こくこくと頷くとあきれた顔をされる。

「しかも、気持ちがバレた。」

「あれまぁ。」

「好きでいるのに付き合う気はないって思ってたことも」

「で、相手はなんて?」


「……『お前は、キモいけど可愛いよ。』」

「難しいわね。でもま、多分関係は今まで通りじゃない?あの双子、フレッドはプレイボーイだけどジョージのほうはフレッドほどじゃないらしいし」


そう、なのか。


「互いの気持ちは多少なりとも変わってるでしょうけど。」




どういうこと?


「自分で考えなさいな。でも、友人としてアドバイスするとしたら、次のホグズミード誘ったら?」



……いきなり難易度高いです。










ウィーズリー君発見。
私のウィーズリーセンサーは何があっても機能するらしい。
おい。
無理ですよ。だって昨日の今日だよ!?

いやいやいくらもうすでに習慣になってたってそんなことできるわけ、






ないと思ってたのに。な。


「ウィーズリーくんだあああああ」

「うわ、きた。」

習慣はなかなか抜けないのです。

「私が死なない限り内蔵されたセンサーが反応します。」

「サイボーグかよ。」

「人造人間サヤ。私は貴方のために造られたのです。」

「誰だ作ったやつ」

「そ、それ言っちゃいますか?それはうちの父と母がうっふんあっはんですよ。」

「黙ってろよ。歩く放送禁止用語。」

「うわちょっ放送禁止用語に向かって黙れって死ねと同義語だと思いません?」
「お前は自分を放送禁止用語だとおもってるのかよ。」


いや貴方がそういいましたが!?

「つか、お前俺の事好きとかそんな仕草やっぱ見せないんだよな!」

「ええ今その話題ですか!?」

「いや気になっただけなんだけど。それは気づかれないようにしてたってことなのか?」

「ウィーズリーくん。」

「ん?」


それは……



「本性です。」

「正真正銘変態だな!」

「あと1%の照れ隠し。」
「少なっ!」


照れ隠しが少ない訳ではないのだ。
本性の変態度合いが多すぎるだけで。


「ウィーズリー君だってわたしが「それ。」


私のことばを遮るウィーズリーくん。
それってどれだ。


「俺、兄弟多いんだよ」

「はい。長男のビルさんに次男のチャーリーさん、三男のパーシーさんに、四男のフレッド、あと六男のロナルドくんに末っ子のジニーちゃんですよね。」

「いやなんで知ってるんだよ。まぁ、ウィーズリーくんは俺以外に沢山いるわけだ、だからファミリーネームだと誰かわからないな」
いやさっきから貴方返事してるじゃないですか!

「ウィーズリーくんなに言って「フレッドー「ジョージさん!ジョージさんごめんなさいいい」

なんで、なんでこんなに振り回されてるんだろう!勢いでファーストネームで読んじゃったし!

「大体なんで俺だけファミリーネームなんだ?」

「えっえとっ」

「フレッドのことはファーストネームだろ?」

「ま、まぁそうなんだけどっ」


「でもまぁいいか」

いいんですか!?


「こうやってサヤをからかうの、案外楽しいことに気がついた」



そんな馬鹿な!

5分の1くらい絶望的な気分になって、でも残りの5分の4はウィーズリー君のその笑顔に完璧に見蕩れていた。











「公認ストーカー」

(ok. ファミリーネームは照れ隠しのため)

(なんとなく、わかってきたよ)












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さて、
起承転結で言うと転でしょうか。

これは中編ですが、番外編として短編はちょこちょこ書く気がします

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