自分のことを天然て言う人は天然じゃない
図書室でサヤを見かけた。
隣にいるのは……セドリック・ディゴリーか。
ハップルパフの監督生でシーカー。一個上で顔良し性格良し頭良しの三拍子そろったお人。
「どうした?」
「いや、なんでもない。」
いま、頭。
撫でてたな。仲良いのか。
「あ、あれサヤ 」
「セドリック・ディゴリーと話し込んでるよ」
「気づいてたんだ嫉妬ですか?」
「なににだ」
「なぁ、お前、もしかするともしかしちゃう可能性はないのか?」
「何にどうもしかしちゃうのか非常に聞きたくない」
お前の頭は悪戯と色恋で構成されてるんだな。
こいつと遺伝子レベルで同じだなんて。
口に出したら「自分のこと棚にあげてるだろ」って言われるのが目に見えるから言わないがな。
「ああああ!居たんなら居たって言って下さいよ!」
サヤがこっちに駆け寄ってきた。
ディゴリーはいいのか
「何故自分から生け贄にならなきゃならないんだ」
ぐっと背伸びして、机を覗き込む。
「また悪戯ですか?出来たらまた下さいね!」
「3つか」
「3つです。」
キラキラの笑顔を輝かせて言う。何時もこうなら、
「だめだ。」
「なんでですか!?ウィーズリー君そろそろ本気で私のこと気持ち悪がってます!?」
「ずっと前から気持ち悪がってます」
ってそうじゃなくて。
「今回のは顔に出来物が出来るんだ。」
「だから何なんですか?」
えええ、
女子ってそういうの気にするんじゃないのかよ。
「つまり、せっかく可愛い顔なんだから、勿体無いだろ?」
「…………」
どうした。俯いて、
身長差で顔が見えない。
『このっ天然タラシがっ!!』
英語でおk。
いや、マジで。
「公認ストーカー」(いや、もしかしちゃうだろ。相棒。)
----------------
あたし的にフレッド=タラシでジョージ=天然タラシ
だと思う
[ 34/38 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]