他の人にストーカしてるわけじゃないからね

ハッフルパフ女子寮

「サヤ、顔が顔面凶器」

何見てんのよ、そう言って写真をのぞいてきた。

「ぬああああ!?」

無意識だ。完全に。
なぜ隠したし。私。


「んー?よっと」

だが、ひょいと取られてしまう。


「おおおツーショット!!そうか…」

「何がそうかなんでしょうか友人一号」

「友人だと思ってるなら人をそうやってRPGのモブキャラみたいに言わないで」


返してもらった写真を見ると、ウィーズリー君の笑顔と自分の驚いた顔がこっちを向いていた。
ああ、せっかくのツーショットなのに。なぜこんな間抜け顔。

「どんなアピールしたのよ」

「な、何もしてないよ!」

「付き合おうとか思わないの?」

「今更じゃね?それ、絶対あっちはそういう対象で見てくれないし。他の子たちと対応が違うくらいわかるし。若干うざいのも自覚あるし」

「若干どころじゃないけどね」


わかってるって。だってウィーズリーく笑わないから。
でもいいや、他の人みたいに認識されないよりはましでしょ?
それこそモブキャラみたいな、名前すらその人の中で存在してない、それは回避できたんだから。

「それよりあんた、テストは大丈夫なのー?去年はスネイプ先生に泣かされたって聞いたけど」

「残念。泣いてない」

「残念。望んでもないわ」

「ほんとのこと言うと、今年はセドに教えてもらう予約取りましたー!」

「え、セドリックに教えてもらうのって予約制なの?」

「ごめんって。鵜呑みにしないで」


セドリック・ディゴリーは仲のいい先輩だ。
そりゃぁもうイケメンでそりゃぁもう優しい。先輩の鑑みたいな先輩だ。
私にしてみりゃイケメン度はウィーズリー君のが上だと追記しておく。





そして翌日。場所は図書室。

「ところでセド君や。」

「なんだい?」

にっこりと微笑みながら返事をするセドの周りが輝いて見える気がする。
お花畑ある気もする。風が吹いてる気もしてきた。
五感をも操る男。恐るべし。

「うわ眩しっ。セドリック・ディゴリーは私より一個上だよね。」

「そうだけど。それが?」

「普通、一年前勉強したことは忘れてるもんじゃないんですか」

「まぁ、参考書あるし、忘れるって言っても、少しくらいは覚えてるもんじゃないかい?」

あれ。あたし去年何教わったっけ。覚えてないや。
全く。

「でも助かるよ。ありがとうっお礼、なんかしなきゃね。なんかリクエストある?」

「お礼か。今度ホグズミードでも行かない?その時に何か頼むよ」

「うん。わかった」

セドとは、兄妹みたいに接している。と、私は思ってる。

たとえば今こうしてるように勉強教えてもらったり。



頭、なでられたり。
















「公認ストーカー」

(対、友人1号と兄(仮))

(どっちが本性)














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これ、セド夢ちゃう



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