The 18th mischief

「もうすぐハッフルパフとレイブンクローのクィディッチの試合がはじまるわ!」

アンジェリーナに手を引かれ、談話室までかけ降りる。

この試合でハッフルパフをレイブンクローが任さなければグリフィンドールは優勝争いから外れてしまう。

この日は選手全員で試合を見に来た。いつのまにか選手たちのマネージャーのようなポジションに位置付けていた私は皆と一緒にレイブンクローの応援席まで来た。

席順は私はジョージとアリシアの隣。
ジョージの隣にするためにチェイサー三人娘が自主的に協力したのだ。


試合はレイブンクロー勝っている。
しかし大差というほど点差は開いていない。

(早くスニッチを捕まえて。)

ハッフルパフのシーカー、ディゴリーはまだスニッチを見つけていない。

ハッフルパフは選手自身は才能のある人たちが集まっているけど悪く言えば寄せ集めチームなのだとか。。
今年キャプテンになったディゴリーが選手を集めたと聞いたが、選手内に支持がしっかり行きわたっていならしい。



そのとき、レイブンクローのシーカーがスニッチを見つけた。
勢いよく飛び出す。




そして、

ディゴリーがそれに気づいた時にはもうスニッチはレイブンクローのシーカーの目の前にあった。


点差は70対280

レイブンクローの圧勝だった。会場が歓声につつまれ、私たちも確りと抱き合う。

これでやっと、優勝の可能性が見えてきたのだ。

もちろん喜んでいるのだが、選手達はみんな、ほっとした顔をしていた。

内心では気が気じゃなかったのかもしれない。








部屋にかえってするのはやはりクィディッチの話題だった。
私は少し興奮が残ったままでベッドのスプリングを駆使し座ったままで少し跳び跳ねる。

「よかったね!もしかしたら優勝かも!」


「もしかしたらじゃないわよ。」


そういって片方の口角をクイっとあげた。


「優勝しかないの。スリザリンに負けるわけにはいかないわ。」

選手の顔をしたアンジェリーナは、まるで獲物をねらう猛禽類のような凛とした迫力を孕んでいた。
彼女と友人だと言える関係なんて、実はものすごいことなんじゃないかと錯覚してしまう。





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