The 11th mischief

「もう!二人のせいでジョージと顔合わせずらいじゃん……」


急激に成長した想いに頭がついていかないのだ。
せっかく何時もどうりになれたというのに。

ちなみに等の本人のアリシアは昨日私達の部屋に泊って行った。
しかも私のベッドで。



「大丈夫よ。」


大丈夫じゃないから言っているのに。












でも、授業がしっかり終わるまで、いつも通りにできた私は、褒められてもいいと思うんだ。

でも、そんな私に待っていたのはジョージの笑顔でもなく美人二人からの激励でもなく、


彼女だった。


またこの前と同じように彼女はドアのそばで待っていて、
ジョージではなく私を指名したのだ。



「なにか用?」


聞くと、まっすぐに大きな瞳が私を捉える。


「貴女、ジョージのこと、好きでしょう?」

ばれていた。
そんなにあからさまだっただろうか。




「わかっちゃうのよ。」

どう答えようかと迷っていると先手を打たれた。

困ったような、切なくなる顔をしている。


「…好きだとね、わかっちゃうの。」


そういって長い睫毛を少し伏せた。
影ができ、髪より少し濃くみえる長いまつげから、美しい宝石のような瞳がちらりと見える。


「そう、だね。うん。


……だって、こんなに近くにいて、ならないわけ無いでしょう?」


好きに。


そういうと、彼女もくすりと微笑んだ。


「それも、そうね。」


「で、用事は?」


「あぁ、このことを確かめたかっただけなの。時間とらせてごめんなさい。」


軽やかにいう彼女は綺麗で、とても敵う相手じゃない。

私がもう少し綺麗に生まれていれば、なんて、こんなに強く思ったのは初めてだ。


「ねぇ、サヤって読んで良い?」


「もちろん。でも貴女も名前教えてくれなきゃだめ」

「ミランダよ。」



そういって彼女は目を細めた。
さっきとはうって変わって、勝ち気なにかっとした笑顔で。



「サヤ、またね!」


「うんっ」


また。





きっときっと、彼女の方が魅力的なのだろう。

それでも、

あれだけ近くにいて、恋しないはず、無いでしょう?






[ 17/38 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -