The 10th mischief

コンコン、

もう寝ようと思っていたころに、ノックがした。
誰だろう。こんな時間に。


「アリシアよ。入っていい?」


こんな時間に来たからといって締め出すわけにもいかず。
私はアリシアを部屋に入れた。

私はベッドに座り、アリシアも隣に座らせる。

私と同じく寝ようとしていたアンジェリーナも何事かと起きた。


「アリシア、なぁに?こんな時間に。」

「サヤさぁ、ジョージのこと好きでしょ」

「はぁっ?」

夜に人の部屋にしといてどんな爆弾しかけてるんだこの子は。
アリシアの言葉を聞いてアンジェリーナが身を乗り出してきた。
ええ、ちょ、なんでそんな聞く気満々なの!!

「だってほら、ジョージと彼女が話してると暗い顔するし、それに、サヤジョージのと目が合うとちょっと動揺してるでしょ。」


なんと、アリシアには私の地味で壮絶な戦い(矛盾)がばれていたらしい。


「た、確かに動揺はしてたけど、それはジョージが「「ジョージが…どうしたの!?」」」


アリシアとアンジェリーナが食いついてきた。
もしかして私、墓穴掘った…?

それから刑事さんに詰め寄られる被告人のように、
音楽を聞いたときから仲直りまでを洗いざらいはかされた。


「あぁ…それでサヤは自覚したと」

アンジェリーナが悟ったように言う。
自覚したってどういうことだ。

「じ、自覚したってなに!そういうのじゃなくて!そ、そのびっくりしちゃったっていうか、照れたっていうか」

「でも気になってるんでしょ?現在進行形で」


うわぁ、否定できない…って否定しろよ自分!
気になってない!気になってないよ!…多分。

二人が顔をのぞいてくる。
目の前に美人が二人。
何だろうこの迫力。


「……気になってる…かもです。」


私が何とかそれだけ言うと、二人は優しく微笑んだ。

「でも、どうやって彼女から取り返すかよねー」
「そうよね、サヤは押しが弱そうだし」

そう、あの子がいた。
美人で背の高い、お似合いの
考えるとなんとなく胸が痛む。さっきと同じ。
ずきずき痛む。
意識しすぎだ。私。

というか!なんで本人おいて作戦会議が始まってるんですか。

「二人とも、気持ちは嬉しいけど、私はいいよ。彼女がいるし。私は横から奪えないよ。」

「何言ってるのサヤ」

「そうよ。ジョージはまだ彼女のものになってないのよ?横から奪うんじゃないわ。」

「で、でもっ」

でもやっぱり、彼女は自分の気持ちにもっと早く気づいて。
それでがんばってジョージにアピールしてる。
私はまだ、彼女より気持ちが小さいのだから。
痛むな胸。小さいくせに。

「サヤ。」

声に顔を上げると、アンジェリーナの真剣な顔。

「私は最初、フレッドのことが好きなこと、認めたくなかったの」

うわぁ散々。

「だって、あいつ馬鹿でしょ?いつもあいつらのせいで減点されるし。それにあいつのことを好きな子だっていた。」



アンジェリーナはにっこりとほほ笑んでわたしを抱きしめた。

「でも、今はそんなことない。私はフレッドと付き合えて今楽しいし、幸せよ。」

そう言った後、私を放して、またじっと顔を見た。

「だから、サヤも自分に正直になって?」

本当にアンジェリーナはすごいと思う。
仲直りの時の件でもそうだったけど、
アンジェリーナの言葉はすぅっと私の頭に入って行って、安心する。

「うん、私……………好き…………かも」

恥ずかしい。
顔から火が出る。穴があるなら入りたい。
友達に打ち明けるだけでこんなになるのに、
これからどうすればいいのだ。

「「あぁもう!サヤかわいい!」」

私が真っ赤になって恥ずかしがっていると、
二人が思いっきり抱きついてきた。

うぇえええ?

「ちょ、ふ、二人とも!?」

「もうっサヤのこんなかわいい姿見せたらジョージなんて一発なのに!」
「そうよ!ノックアウト!一発KO!」


KOって……。

ああ、この前までただの違和感だったのに。

二人のせいでジョージを思い出すだけで顔が赤くなるまでに育ってしまった。










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やっとここまで来たあああああ!
というか他のサイトだとこのくらいで両想いになってるのにwwwww
でもまぁ、ゆったりのんびり進んできます。

あと、はくしゅ。くれた方ありがとうございます!!
やっぱモチベーションあがりますね!

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