The 7th mischief

翌日、双子とはずっと別行動だった。

食事の時も授業の時も移動の時も。

それなのにアンジェリーナは私とずっと一緒にいてくれた。

本当はフレッドといたいだろうに



別行動はしてるのだが、目は何度もジョージを追ってしまう。


ショックだったのは、知らない女の子と笑顔で話してるのを見たときだった。

美人で背の高い彼女と彼はやはり絵になる。

ちくちく痛む。大切に育てようとしたのにも、早くも挫折しそうだ。

まるで嫉妬してる見たいだ。 ジョージを目で追っているとフレッドと目があったりした。
逸らしたけど。

今まで避けていたから、どうすれば自然に話せるのかわからない。


じょりっ



「ああああ!」


考えながら眉を整えていたら左を半分くらい剃ってしまった。


叫び声を聞いたアンジェリーナが鏡を除き込んできた。


「あーあ。何考えながらやってたの。」


「うぅ…」


パラパラと落ちる眉毛……

「無惨ね。」


「言わないでー!アンジェリーナ、あのさ」

「ん?何?」

鏡を見ていたアンジェリーナが振り向く。


「今まで避けていたから、どうすればいいかわからないんだけど……。」

アンジェリーナはわざとらしくため息をついた



「サヤ、何のために私がいると?」



鏡を見ると双子が良くするようなニヤニヤ笑いをするアンジェリーナが映っていた。



「アンジェリーナ?」


不思議に思っているとノックが聞こえてきた。
誰だろう…夜の女子寮に何の用だ…?

ノックを聞くとアンジェリーナが笑みを深めた。



「来たわ。入っていいわよ」「だれ・・・?」

「俺だよ」


そうして入ってきたのは、

紅い髪、たれ気味の目、高い身長…



「ジョージ?」


「残念。はずれ」



赤毛の長身が困った様に微笑んだ。

状況がよく解らなくてアンジェリーナのほうをみてみた。

彼女はさっきと変わらないニヤニヤ笑いだ。

「サヤには勝手で悪いけどフレッドに全て話したわ。で、すこし協力してもらったの。」



フレッドはアンジェリーナに寄り添い、肩に手を回した。
と思ったら
アンジェリーナがフレッドの手を払った。


「俺がここにいると言うことはジョージはあそこで一人だ。」

意味していることはわかってる。

「サヤのせいで相方がうるさくてたまらん」

「ごめんね」


私がうじうじしているだけなのに、でも感じる違和感は案外嫌なものではないときがついたから、



「いってくるね」




違和感がどのように成長するか、心のどこかで怖がってただけだったとやっと気がついた。






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眉毛が半分剃れたのは私です。
右でしたけど。

ショックだったなぁ……

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