「ね、ねぇ…起きてよ」
「ほら、寝たふりなんて全然面白くないよ?」
「…ねぇ…ねぇってば…!!」
「……アルミン…、アルミンっ死んじゃやだよぉ…!!」
*
ガバッと身体を起こす。
汗まみれ。
気持ち悪い。
目のまわりも濡れてるから、泣いてたんだろうな。
「……ん、レナ…?
どうしたの?」
不安でしょうがなくてアルミンの部屋まできてしまった。
ふぁ…と、小さく可愛らしい欠伸をしながら問い掛けてくるアルミン。
アルミンが目の前にいるのに怖くて、身体が震えて、声をだそうとしてもでてこない。
「……レナ…?」
震えてるよ、大丈夫?って、心配してくれる。
なぜだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
それと同時にぶわっと涙が一気に溢れてきた。
「……っ…る、みん…!!」
そっと寄り掛かる形でアルミンに抱き着く。
暖かい。
夢の中では冷たかったけど、こっちではとても暖かい。
しばらく私はオロオロとするアルミンの胸の中で泣いた。
落ち着いてきてわけを話したらアルミンは勝手に殺さないでよって、笑ってた。
「レナを残してなんて、死ねないよ」
いつもの可愛らしい笑顔でそう言われ、抱きしめられた。
やっぱり、すごく暖かい。
……落ち着くなぁ…。
貴方の体温
「レナ、僕以上に鈍臭いしね」
「…アルミンさんアルミンさん、その言葉1つで全部台なしになるって思いませんか」
「ねぇ、やっぱりまだちょこっとだけ怖いから、アルミンと一緒に寝てもいーい?」