「兵長…リヴァイ兵長!
起きてください!!」
「……ん…、なんだ、レナ」
「私と一緒に寝てください!」
「…断る、帰れ」
*
「いやぁぁあぁっ!
一緒に寝てくださいぃ!!」
涙目でベッドで横になっているリヴァイ兵長をゆっさゆっさと揺さぶる。
兵長は呆れたように溜息をつき、身体を起こして私の方を見てくれた!
寝てくれるの?
寝てくれるの!?
私の目はさぞかしキラキラしていることでしょう!
「ペトラにでも頼め」
つかの間の期待。
パリーンって、私の幻想は打ち砕かれた。
「ペトラは今日本部に泊まり込みじゃないですか!
兵長しかいないんですお願いしますー!!」
再度ゆっさゆっさと兵長の身体を揺さぶる。
すると諦めたようになにがあったって、わけを聞いてくださった。
「……オルオが…オルオがこの建物出るぞって。
青白い顔の女の人が枕元に出るぞってー!」
怖くなってワッと泣き出す。
怖いんだもん!
可愛いくって仕方がない新人のエレンだってちょっと青くなってたもん!!
また、兵長が溜息をついた。
やっぱりダメかなぁ…。
「わぁぁっ!?」
上目遣いでちらっと兵長の方を見ると、兵長に腕を引っ張られて暖かいベッドの中に倒れ込んだ。
「え、い、いいんですか…?」
「……今夜だけだ」
ぷいっと、私に背を向けて横になるリヴァイ兵長。
「…っありがとうございます兵長!
大好き!愛してる!!」
ぎゅっと抱き着くとすぐさま引っぺがされた。
あったかいのにー。ちぇっ。
Let's sleep!
「ん…ふっふー、へ、ちょーあーったかー…い」
「…………っこいつ…!!」
寝ぼけたレナちゃんがくっついてきて全く眠れない兵長様と、そんな兵長様の気も知らずに爆睡なうのレナちゃん。