二章


〜日曜日〜






良「じゃあ坂田さんお願いしますね」

銀「あー、はい・・・頑張ります・・・」


サングラスをかけ、前髪を上げたヤクザちっくな良を見送る銀時




銀「はぁ・・・誰だよ、会って欲しい人がいるとか・・・」



天気のいい、雲一つない空にため息を一つ零す
その原因は、先日良に頼まれた依頼だった






―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



良「坂田さんに会って欲しい人がいるんです」



にやりと妖しく笑み、銀時を見据える良



良「まぁ、会って欲しいというか、1日遊んでくれればいいです、もちろん料金は込みで」
銀「・・・遊ぶ?どこで?」


銀時は眉をひそめ良を見やる
そんな銀時の質問に、カラカラと笑いを飛ばす良


良「ハハハッ!そんな心配しなくても大丈夫ですよ、・・・・・あぁでもそうですね、遊園地はお好きですか?そいつ、顔に似合わず絶叫系とか好きだから楽しんでくれるとは思いますが・・・」

銀「・・・まぁ、金かからねぇんなら・・・」



銀時が淡い返事を返すと、それまで黙っていた神楽が話に入る



神「遊園地、私も行きたいアル!!銀ちゃんばっかずるいネ!!!」



身を乗り出し、向かいに座る良に、子供らしく交渉する神楽
新八は「仕事だから」と神楽を止めようとしているが・・・



良「あ〜、いいよ別に、子供は子供らしく元気に遊びなさい」



当の本人が承諾したために、新八は申し訳なさそうな表情を浮かべる
そんな新八に、銀時は気にすんな、と言いたげな顔を向け、



銀「たまにはいいんじゃね?滅多に行けるもんでもねぇしな、これ的にも・・・」



言いながら、親指と人差し指で輪っかをつくる
その意図が通じたのだろう、「そうですね」と笑みを浮かべる新八



良「じゃあ待ち合わせも遊園地でいいっすね、そこに来るよう言っとくんで」

銀「あ、はい・・・えっと、どういう娘なんですかね、特徴とか・・・」



良が逸れていた話を戻すと、銀時が何よりも気になっていたことを質問する
そんな銀時に良は自信満々に告げる








良「はっきり言おう、超絶美人だ!」



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銀(あー、美人か・・・どんな娘だろ、ほんわか系?それともガツガツ系?いやでも、できればおとなしい方がいいな、積極的な女はちょっとアレだからな・・・)



そんな妄想を一人繰り広げること、数分
早めに来ていた銀時は、約束の時間になったことを確認する



銀(少し遅れるのか・・・でもそれもいいな、なんここう・・・「ごめんなさい、待ちました?」「いや、全然大丈夫さ、さ、行こうか」みたいな感じ?)






そんな銀時を影から見守る目が2つ



神「新八ぃ、銀ちゃんニヤニヤしてるネ、気持ち悪いアル」
新「うん・・・なんかいやらしいことを考えてるのが全部顔に出てるね・・・」



先日の銀時のホモ疑惑事件同様またしても引いている二人



すると、そんな2人の前を横切る、1人の人間に目を奪われる神楽と新八


その足の向かう先は、いまだにやけている銀時のもとへと続いている








(え・・・と、あの木の下の、銀髪の人・・・あっ、あの人かな・・・!!)






少し歩速を速め、一気に近づく
声の届く距離に近づくと、確かめるようにして、声をかける




『あの・・・万事屋さんですか・・・?』

銀「(来たっ!!)はいっ万事屋です・・・!!」



待ってましたと言わんばかりの笑顔で振り向く銀時



しかし・・・・・














『え・・・銀さん・・・・・?』

銀「・・・・・・・夏芽・・・さん・・・?」








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