二章
新「・・・神楽ちゃん、どうする?銀さん部屋に籠っちゃったけど・・・」
神「ちょっと苛めすぎたアルか?」
新「そうみたい、たまには1人にしてあげようと思ってたら、まさか美女と仲良くしてたんだもんね、ほんとびっくりしたよ」
新八が笑いながら言う隣で、神楽が思いもよらないことを口にする
神「やっぱり跡つけて正解だったネ、新八、賭けは私が勝ったアル、酢昆布30本ヨ」
新「あ、そうだったね・・・今度買ってきます・・・」
そんな2人の会話を聞いていた者が1人
銀(・・・・・・び・・・尾行してただと・・・・・!!)
襖から覗く顔が衝撃に歪む
いやそれよりも、あのシュークリームの件のことを知られているとなるとそれこそ恥ずかしすぎて、生死を彷徨うほどだ
銀(益々引きこもっていてぇ・・・)
銀時が引きニートになりかけようとしたとき・・・
ピーンポーン――・・・
家中に鳴り響くインターフォンの音
「万事屋さーん、いますかー、いるんなら早く出てきてくださいなー」
急げと急かす客に新八が答える
新「い、今出まーす!ちょ、神楽ちゃん銀さん起こしてきて!!」
神「このドラ息子ーー!!いい加減にしなさい!ご近所さんに顔向けできないでしょ!!!」
ドタドタと慌ただしい様が玄関の外でも安易に想像できる
新「すみませんっ、お待たせしました!」
「あーうん、ちょっと頼みたいことがあってさぁ」
新「あ、とりあえず中にどうぞ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
銀「・・・・あの、要件っていうのは・・・」
半ば死にかけの銀時がお客に問う
良「あ、俺藤宮良ってんですけど、なんでもしてくれるんですよね?」
銀「・・・・・内容にもよりますが」
新八がお客にお茶を差し出す
それを受け取りながら、良がした依頼の内容は・・・
良「×××××」
銀「・・・なんすか、それ」
新「え、それってなにかメリットでも?」
良「いや、ないよ?・・・・・・ただ、お金は弾む――・・・」
銀「やりましょう」
良「それは良かった、じゃあ、今度の日曜にまた来ますんで、空けといてくださいね」
良が立ち上がり、帰るのかと思いきや、その足は定春の方に向き
もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ・・・
良「気持ちええっすなぁ〜、お前うちにこねぇ?」
定春の毛玉に埋もれ、勧誘をする良の頭に
がぶり――
定春がかぶりつく
新「ぎゃああああ!!すんまっせんほんとすんまっせん!!」
良「だーじょぶだーじょぶ、甘噛みだから・・・・・・・・ん?なんかフラフラしてきた・・・」
神「定春っめっ、ぺっしなさい!」
ペッ
定春が口から離すと、良の頭が真っ赤に染まっていた
銀(あ、同類めっけた)←定春噛まれ仲間
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