二章




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『あの、ありがとうございました、え〜っと、銀さん?』

銀「いや別に・・・気をつけろよ?最近は男も危ねぇから、あとなんで疑問形?」




痴漢撃退を終え、近くのベンチに腰掛ける2人
夏芽は自分の持っていたビニール袋の中から何かを取り出す




『お礼といっちゃあなんですが、よかったらどうぞ』




そういい銀時に手渡すのは少し潰れたシュークリーム
潰れたせいで中のクリームがはみ出してしまっている





『あ、潰れてますね、すみません変えます』
銀「あぁどうも、・・・てゆうかほんとに男ですよね・・・?」





夏芽は一瞬きょとんとするが、質問の内容を理解すると





『フフ・・・男ですよ、れっきとした、なんなら試して――・・・』
銀「や、結構です」
『それは残念』



真顔で冗談なのかそうでないのかわからないことを、平然と行ってのける夏芽
そんな美人に対して銀時は


銀(この顔で言われたら、ほんとに襲っちまいそうだわ・・・美人って怖)
『?』




ハテナを浮かべながらも新しいシュークリームを取り出す
しかしその取り出したものも、歪な形に変形してしまっていた



『・・・・・すみません』

銀「・・・・・うん」



密かに楽しみにしていた銀時も少し元気がなくなる
だが形は変わっていても味は変わらない
銀時は夏芽の手からシュークリームを受け取る





パクリ・・・もぐもぐ




早速口を付ける銀時は美味しそうにそれを頬張る
そんな銀時の様子を見ていたこちらは






じーーーーーー






銀(・・・・・た、食べにくい・・・・・!!)

『・・・・・美味しそうですね、それ』ボソッ

銀「・・・うん、とっても美味しいで―――・・・」



視線を逸らしながら、夏芽の作戦に気づかないふりをしていると
不意に袖口を掴まれる


銀「え、あの・・・」


反射的にか、そこに目をやろうとすると







『銀さん・・・・・・』(上目遣い×涙目×その他諸々のツボ)


銀「っっ!!」




夏芽を視界に入れてしまったが最後、銀時は一人の花魁に食われる事となった(シュークリームを)
















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