亡霊となった兎姫は憎い白夜叉を殺すよう伊智に命じます。
伊智はそして、20の時にかぶき町に住むようになる。
坂田銀時はかぶき町に根を張る男だから、伊智もすぐに白夜叉だと気付きました。
でも殺したくないという感情と、殺したいほど愛しているという感情が二分して中々彼の元にいくことができなかった。
しかし村から早く戻ってくるように、という手紙が来てからついに伊智は坂田銀時に近付きます。


殺したいほど愛してる、裏を返せばずっと愛していたいから殺したくない
殺してしまえばそこで愛は終わってしまうと伊智は考えています。
そう考えることで殺そうとする自分を止めていたんです。
結局ヤンデレなのかよどうなんだよってなると、ヤンデレ思考があるタイプだと思います。
ですが銀時やその周りにいる綺麗な魂を持った人達に、次第に自分の気持ちも変わっていくことになります。


もしあの時白夜叉が来なかったら?もしあの時再会しなかったら?兎姫が死ななかったら?信長があのまま、伊智を連れて逃げていたら?
全ては変わっていました。
悲劇は何度も起こると、全てを通して喜劇に見えることがあります。
それでも君は生きている。どんなに辛い事があっても、ちゃんと前を向いて生きている。
それこそが喜劇です。


24話のラスト、なんでキスしたんでしょうね。
確かに言えることは、銀時は少しずつ伊智への淡い気持ちを取り戻し始めているということです。
自分を見捨てた男に素直なままにぶつかってくる、憎まれていると思っていたのにむしろずっと愛されていた、その感情を知り銀時も彼女に対して背中を向けようとは思わなくなっています。


今度こそは護りたい。
ずっとそばにいたい。


二人のこの気持ちが交差するとき、二人の幸せは長い年月を経てやっと叶うでしょう。


…みたいなね。
なんだこりゃ!


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