「別に信じてますってー」

「いやさァ、もうホント。うん。アイツにだけは手出さないでくれ」

「信じてますってー」

「その言い方全然信じてないよな」

「伊智−おかわり!」

「はい!」


あれから換気をして、やっと匂いが治まった。
4人でもくもくとご飯を食べながら談笑。
気付いたらさっちゃんは家にいなかった。




「それより、銀時さまがそんなにさっちゃんさまを庇おうとするのが信じられません」

「ん、まァ…面倒だからよ。あ、あと…妙にも手出すのはやめてくれよ?」

「……」

「大丈夫。俺と、アイツはなんもねーから。な?新八」

「それ以前に僕の姉上とこんな天パが結婚とか付き合うとか、僕が許しませんから」

「うるっせーシスコン」

「シスコンの何が悪いんだよ!!」

「信じてくれるよな、」

「?はい。全然、疑ったりしていませんよ?」


きょとんとした顔で言う伊智に俺はあれ?と思った。
こいつ、なんか隠してねェか。



「そんな見え透いた嘘ついてもバレバレヨ伊智〜」

「あはっやっぱりですか?うん、ちょっと嫉妬してたけど、私学びましたから」

「姉上と今度お話しでもしてみたらどうですか?優しい人ですよ」

「はい、私もぜひそうさせてもらいたいです」

「じゃあ今度3人でお茶会するネ!あ、九ちゃんも誘ってみーよ!」

「ふふっ、楽しみ」


2人と楽しそうに会話する伊智をじっと見てみる。
いつもと変わりなさそうな笑顔。
だけど、その瞳の奥は一切笑っていない気がした。
………大丈夫、大丈夫。
人を殺めるとかそんな事、絶対しねー。
アイツが俺を、信じているなら。


111205
今更ですが銀ちゃんは伊智を好きじゃないデス
今の所は。
"昔"惚れていたっていうだけで、再会するまでに
色んな人と恋をしたことはもちろんです。
そんな銀ちゃんが好きなんです。




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