台湾→小梅ちゃん。台日←普+英 ごめんね湾ちゃんが死ねた。そしてお菊さんの耳が不自由です。 「なぁ、菊はここにいるのか」 開口一番にアーサーは聞いた。士官学校初等部からの付き合いであるギルベルトは、アーサーをちらりと見てぞんざいに頷く。 「いるぜ。……今日はまだ帰ってこねぇけどな」 「やっと見つけた。……なんで、菊はこんなことしてんだよ?」 ギルベルトは、こぽこぽとコーヒーを淹れながら口を開いた。 「菊さん、オハヨ!今日も頑張ろうネ!」 朝起きた小梅が菊へと声をかける。菊はしっかりと頷き、たどたどしくおはようございます、一緒に頑張りましょうとそう言った。 菊は耳が聞こえない。事故の後遺症により、耳が不自由となってしまったのだ。だが、昔馴染みで、声をきけなくとも意志の疎通ができる小梅が菊と結婚してから、ふたりは幸せに暮らしていた。国営の士官学校で菊は薬学を、小梅は初等部の一般教養を教えているため職には困らない。ふたりは仲睦まじく生活していた。 「なー菊!これ、なんの薬だー?」 「くすりだー?」 11歳のギルベルトと8歳のアーサーは、年の差はあれど仲がよく、こうして菊と小梅の自宅へと遊びに来ることがままある。その折に差し出された薬を見て、菊が表情を変えた 「菊さん、菊さんは幸せじゃなきゃ駄目ヨ」 そう言って笑った小梅は、難病に侵されていた。菊は、犯罪に手を染めてまで金を調達し、小梅を治すために湯水のようにそれを注ぎ込んだが、小梅は桜の下で逝ってしまった。菊が変わったのはその時からだ。 「昼夜問わずに働いて、ヤバイ仕事にも手ェ出して。死に急いでるようにしか見えなかったから、無理言って押し掛けて、今はこうやってメシ作っておいたら食うけど、昔は口にすんの嫌がってたんだぜ?『小梅の味を忘れてしまう』ってな!」 続きは今日の夜見られるんでせうか(´・ω・`) 2014/03/06 00:08(0) |