一つ目のプラネットフォースのある場所は惑星スピーディア。
現地に赴くのは地球に来たばかりのファストエイドと、地球滞在が比較的長いエクシリオンだった
そんな二人だが、性格が正反対の二人で大丈夫なものか、と心配する者も多かった
しかし彼女は大丈夫、と笑顔で答えていた
きっとそれは長年の付き合い、というやつからくるのだろう
「いいなエクシィ、私も行きたかったな」
「じゃあ今から総司令官に言ってくるか?」
「え、あ、うぅんっ、冗談だよ!...待ってよ、だから冗談だってば!」
本気に取られそうになって必死で否定した。
エクシリオンは今にも言葉通り総司令官のところにでも行きそうな勢いだ。
姿勢を直してマクシィと向き合えば彼女はすぐに俯いてしまう。
「私が行っても何もできないもん、」
少し覗かせる彼女の表情は寂しそうだった。
その表情は昔から見てるから知ってる、スパークが揺らぐのも知ってる
見てるこっちが泣きそうになって名前の両の手を己の両の手で包んだ
びっくりして顔を上げてエクシリオンを見る
「スピーディアに行かなくてもマクシィにはやることあるだろ?」
「...?」
「俺らの帰りを待ってること!」
とびきりの笑顔を見せれば名前のアイセンサーは少し驚いて点滅する
でも不安げな表情は変わらない
「マクシィは何もできなくないだろ?」
「...、」
「基地に残って、俺らのサポートするのだってマクシィにしかできないだろ?」
「...ぅん、」
「自信持てよ!俺もスピーディアで頑張るから、マクシィも頑張れよ!」
約束したろ?と聞いてみれば、少し彼女の表情は変わった
少し、安心したようにエクシリオンを見る
「マクシィが頑張るときは、俺も頑張る、ってさ!」
繋いだ手の温もり
お互いの金属の手は冷たかったけど、ぬくぬくと込み上げてくる温かさは本物で、