サーチマンと共にグレイガのコピーロイドに入った途端、すごい威圧に圧倒された。
すぐ目の前に、グレイガがいる。こんなのが今まで俺の中にいたのかと考えるとぞっとするが、俺の中からいなくなってくれてすっきりもしていた。
「電脳獣を倒さなくちゃ、私たちのネットワーク社会に明日はない!」
『なまえも言うようになったじゃないか!かっこいいぞ!』
ふと横を見ると、見覚えのある黒いマントが見えた。それと対峙するようにファルザーがいる。
『来たな、ジェミニマン!再びお前と肩を並べて戦えるとは思わなかったぞ』
『ああ、俺もだ。それに今回はお互い強力助っ人もいるしな、負ける気しないぜ』
『相手は電脳獣、決して気を抜くな!!』
『わかってる!!』
俺たちの前にいるグレイガが大きく雄たけびを上げる。そんな吠えられても恐くとも何ともないんだよ。
「愚か者どもがっ!電脳獣の力を思い知るがいい!!」
「ワイリー、あなたの思い通りになんて絶対させない!」
才葉シティにきてなまえは更にかっこよくなった。何よりも変わった。シャーロに籠っていたころのなまえはもっと自分に自信が持てない、ライカの後をついて回るだけだったのに。
一人で戦えるようになっただけではなく、ライカと一緒に戦うこともできるようになった。
「ジェミニマン、いくよ!」
「サーチマンもいくぞ!」
「「ラストオペレーション、セット!!」」
『『イン!!』』
もう誰にも俺だけの実力だなんて、言わせない。