パビリオンの電脳と言っても中は以前行ったそれぞれの街の電脳と大差なかった。ただ今回はサーチマンがいる分、以前より早く攻略することが出来た。
このシーサイドパビリオンの電脳ではセキュリティであるサメに追いかけられているサーチマンを見れたので俺は満足だ。


グリーンパビリオンでは再び後戻り禁止法に苦戦したが、今度はサーチマンが度々俺を引き止めた。
最奥にはジャッジマンが待ち構えていた。こいつを倒さなければなまえとライカを先に進めることができない。だが今の俺たちには敵うまい。
ライカがいつか言っていたじゃないか。使える手は全部使ってこそ軍人だってな。その言葉通り俺たちは全力でジャッジマンを倒した。


その次スカイパビリオンではまたもや痛い目を見るのかと思ったら顔に似合わずサーチマンが速攻で攻略しやがった。一体奴と俺とのこの差はなんなのかと考えたらきりがないから今回はやめておこう。
奥にはエレメントマンが待ち構えていたわけだが問題はなかった。途中回線に割り込んだ入道にせこいぞお前ら、なんて言われた気がしたがお前にだけは言われたくない。お前たちが散々なまえを苦しめたことを俺は忘れてないからな。




スカイパビリオンを抜けるとそこはなまえたちが大量のコピーロイドに襲われたあの場所、セントラルパビリオンに出た。ここはあのワイリーが立っていた上の段。だがここでも奴らの妨害を受けることになる。
先に進もうとするなまえとライカだが、異変に気付いたライカが先行くなまえの手を引いた。


「なまえ!」

「ぅわっ」


いきなり後ろに引っ張られてバランスを崩したなまえをライカは受け止めたが、ライカもそのまま一緒に後ろに倒れてしまう。
なまえが通ろうとした場所にはゲートがあり、レーザーによる壁が発生した。あれに気付かずにいたら今頃なまえは丸焦げだ、冗談抜きで。


「そこを通りたければサーカスマンを倒すことね」


レーザーの向こう側にチロルがいる。その後ろでは六法と入道が何かの扉を開けるのに苦戦しているのが見えた。


「私のサーカスマンは、ジャッジマンやエレメントマンと一味違うわよ。あんた達の仲良しナビが相手でも負けやしないわ。」


誰が仲良しだ。サーチマンと台詞が被った。
だが今はその言葉を撤回させるためにもサーカスマンを倒さなければならない。
俺たちは別に中がいいわけではない、任務を遂行する上で必要な要素をお互い持っているから組んでいる合理主義者たちだ。仲がいいって言うのはなまえとライカみたいなのを言うんだ。不本意ではあるけれども。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -