「ハァイ、ごきげんよう」


真ん中に立つ奇抜な服装の女性、初めて見たが声は知ってる。サーカスマンのオペレーターだ。
それに両脇に立つ男性は見たことある。今まで散々私たちを苦しめてきた人たち、六法さんに入道だ。
その三人がなぜここにいるのか知らないが、共通点は一つ


「WWWの元団員!本当にまだ活動してたんだ!」

「何よまだ活動してたって!独立したのよ、新たな犯罪集団としてね!その名も...!!」


「チロル・ラブリーズ!」

「ジャスティスクラブ!」

「クラウディーボンバーズ!」


バラバラだ。清々しいまでにバラバラだ。そして合わないチーム名に既に解散に危機を迎えている。
勝手に喧嘩を始めた三人だが、確かに実力はある。下手に動けば何をされるかわからない。ライカが私とコジローくんと明日太くんの前に出て様子を窺っているが、喧嘩は一向に止まない。


「お前たちのチーム名なんてどうでもいい、ここに何しに来た!」


しびれを切らせたライカが問うと三人は我に返ったように静まり返った。そして真ん中の女の人、確かサーカスマンがチロルと呼んでいた人が思い出したように口を開いた。


「なまえ、あなたに聞きたいことがあってわざわざ来てやったのよ」

「教えることなんてない!」

「そう言わないで教えなさいよ。...あの子はどこにいるの?」

「...あの子?」


どの子だろう。私の知り合いで彼らと接点があるのはここにいるライカにコジローくんが少し、明日太くんに関しては部外者だ。これ以上誰を巻き込もうというのだ。


「スカイタウンでカーネルからお前を守った女の子だよ」

「...アイリスちゃんのこと?」


どうして彼らがアイリスちゃんを探しているんだ。確かに入道が言うようにあの時カーネルを止めたのはアイリスちゃんだ。だがそれが彼らに直接関係あるわけではない。


「...し、知らない!知ってても教えない!」

「...やはり思った通りの答えが帰ってきましたね。あまり荒っぽいことはしたくないのですが...」


六法さんが不敵に見えた。
ジャッジマン、とナビの名前を呼ぶと教室にロボットたちが入ってくる。


「ぐ、グリーンタウンのお仕置きロボット?!」


明日太くんがびっくりして後ろに下がると後ろからもお仕置きロボットたちがやってくる。完全に囲まれてしまった。手にはお決まりの電気ショックを準備して私たちに迫ってくる。

まずい、これだけの数をコジローくんと明日太くんを守りながら戦うのはたとえここにサーチマンとジェミニマンがいたとしても難しい。


「...やるぞなまえ」

「...うん」


でもやらなきゃいけない。
関係のないコジローくんと明日太くんを巻き込んだ彼らが許せないけど、そんなのあとでいい。
ライカが持ったままだったPETを受け取り一番近くのお仕置きロボットにプラグインしようとした。


「待ちなさい!」


女の子声がした。
お仕置きロボットたちの向こう側に彼女が見えた。
なんで、来てしまったの、アイリスちゃん

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -