私たちがやってきたのはニホン。その中でもネットワーク技術が発達している街、才葉シティ。明日からこの街の"小学校"に通うことになる。
...実は私、小学校に行く年齢ではなかったりする。
なんで小学校なのかという詳しい理由は知らない。でも私を小学校に行かせることを決めた人たちは私のことが好きじゃないんだな、ってことは伝わってきた。

とにかく、生活が一変する。故郷のシャーロを離れ、ニホンの一般家庭にお世話になるすなわちホームステイが始まるのだ。


『なんだなまえ、まだ緊張してるのか?』


確かにそうなのかもしれない。はじめてくる国ではないのだけれど、あの時と違う唯一の点、ライカがいない。いつも助けてくれた存在が欠けて私は不安なのかもしれない。決してジェミニマンが頼りないとかそういうことではない。むしろ彼は私の手には余るような存在。


『大丈夫だって。ニホンはシャーロより治安がいいんだろ?ライカが来たって出番はないからさ』


その物言いもどうかと思うけど、確かにそうかもしれない。私は気にし過ぎなのかもしれない。逆に考えれば、いつも一緒にいるライカがいないのだ。これは滅多に起きないことが、このホームステイでその貴重な体験が出来るのだ。そう考え直したら少しだけ気が楽になった気がした。


『気分転換にネットでもいかないか?初めての場所だから面白いものがたくさんありそうだ』


なんて言うが本当は彼が出かけたくてうずうずしているだけだったりする。でも私も新しい街のインターネットのことを知りたい。だからジェミニマンの提案に賛成して部屋に設置されたパソコンにプラグインをする。

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