ゾーちゃんはボール遊びに夢中だ。ジェミニマンがPETに帰ってきたのを確認すると扉を開けた。
そこには予想通りメインコンピュータがあった。だがそれだけではなく豪快な笑い声も聞こえてきた。


「レディース・エーンド・ジェントルメーン!キャプテン・クロヒゲのパニックショーへようこそ!...なんつってな!」


メインコンピュータの飾りであるイルカの像の上に男の人が立っていた。お世辞にも善人とはいえないまるで海賊のような風貌、名乗った通りの黒いひげ。あの人がそこにいるということは、この事件はあの人が起こしたということなのだろう。


「どうしてこんなことしたの?すぐ元に戻して!」

「...小娘、今なんて言った?"どうしてこんことしたのか"って言ったか?つまらないこというんじゃねえ!!」


依然彼は愉快そうに話している。それは私には肯定できない内容だった。否認めるわけにはいかなかった。
彼がこんな暴挙にでた最大の理由、それはこの水族館がつまらないから。暴れるサメにワニ、逃げ回る人々、これらを総じてサイコーのショーだと彼は言う。
なんなのだそれは、そんな身勝手な理由でコジローくんたちは死と隣り合わせにならなくてはいけないのか。


『ああいう奴に話が通じないのを、なまえは知ってるだろ?だったらやるのは一つだ。』


そうだ。私たちにはそうするための力がある。あいつを止めてコジローくんを助ける力がある。


「おお?いっちょまえにプラグインしてくる気か?やめておけこのコンピュータの中には、ワシが鍛えに鍛えたナビ、ダイブマンがおるぞ!お前のナビなど相手にならんわ!」

「そんなの関係ない!私にできることは私がやる!そう決めてニホンに来たんだから!」

『かっこいいぞなまえ!俺にも見せ場作ってくれよな!』

「プラグイン!ジェミニマン.EXE、トランスミッション!」


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