ブラストマンを追い出す形になってしまったが、学校で怒った騒動はなんとかおさまった。今回の事件は外部から侵入したブラストマンが起こしたということで一件落着。...ってわけにはいかず、コジローくんは先生たちにこっぴどく怒られたみたい。
ジェミニマンのお陰で大ごとになるかと思った例の件も、聞いていたのはそばいいたコジローくんとどこかに逃げてしまったブラストマンだけだとわかって少し安心した。コジローくんには本当のことを全部話す変わりに黙っていてほしいと頼み込んだ。


『とにかく大事にならなくてよかったな』

「...以後気をつけるように」

『...。...ああ』

「でもなまえさんがシャーロの軍人さんだったなんて驚きッスよ!」


みんな帰った教室で私がコジローくんに事情を説明しているとコジローくんと一緒に帰ろうとして探しにきたのか教室に入ってきたのがこの子、大森明日太くん。途中まで話を聞いてしまった彼も黙っていてもらうことを約束してくれたから今ここにいる。


「じゃあ、今度は僕の家の話を聞いてもらってもいいッスか?」

「うん、聞きたい!聞かせてほしいな!」

「はいッス!僕の家は...」


私のことを一通り話したら今度は明日太くんが自分の家のことを話してくれた。彼の家はバトルチップのお店を経営しているみたいだが、今は改装中だそうだ。開店したら行ってみようと思う。


「じゃあ次はコジローの番ッスよ」

「なっ、なんで俺なんだよ!」

「僕もなまえさんも話したのにコジローだけ話さないって言うのはずるいッス!」

「...べつに話すようなことはない」

「あ!じゃあこの間宿題を忘れたコジローの話しするッス!」


そう言って話してくれたのは私が編入する前のコジローくんのこと、宿題を忘れてマッハ先生にこっぴどく怒られたことだった。コジローくんは何度も明日太くんを止めようとしたがそれを気にすることなく喋り続ける明日太くん。そんな二人が面白くって、楽しくって、つい笑ってしまった。


「なまえさん?」

「ごめんね、二人は本当に仲がいいんだなって...」

「仲良くねえ!!」

「私にもそんな友達ほしいな...」

「僕たちは今日からなまえさんの友達ッスよ?」


ライカへ。
編入初日は大変な事件に巻き込まれたけれど、乗り切ることが出来ました。
それと、ニホンでまた友達ができました。ライカがまたニホンにくるようなことがあったら紹介したいです。
とにかく、明日からの学校も楽しみです。いっぱい勉強して帰るので期待していてください。

ps
帰ったときにはジェミニマンをこっぴどく叱ってやってください。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -