今日の練習はいつもより早く終わった。いつも練習に使ってるこの体育館を委員会が使いたいんだと。どこの委員会かまでは聞いていない。でもまあ彼ら委員会もこの学校のために働いてくれているんだ。わがまま言っても仕方ない。

そういえば来週は試験一週間前だ。

一週間前は全部活が活動停止。バスケ部だって例外ではない。
練習も早く終わったことだし少しぐらい勉強していこうか。と俺はこの時間割と静かだろう図書室の扉を開けた。




そしたらこれだ。
練習終わって急いで部室を出てった小堀だったが、俺と考えてたことは一緒だったらしい。教科書とノートを広げてシャーペンも転がっている。
ただ俺と違ったのは、連れがいるという点。と言ってもその連れを俺は知っている。みょうじだ。

...というか何だこいつら。ここまできて、寝てるのか?
みょうじの方は机に突っ伏して明らかに寝ていたし、小堀の方は頬杖ついててひと目見たら寝てないように見えるがその肩は規則正しく上下している。

...俺は今この空間で自分のノートを広げられる度胸がない。いや、恥ずかしいとかそういうんじゃない。多分。
最終下校時間になれば誰かしらがあれを起こすだろうし、俺は何も見なかったことにして勉強は家でやろうと思う。




▽笠松幸男が幼馴染にエンカウントした場合

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