「おい森山、なまえみてないか?」


「みょうじ?あいつ今日後片付けの当番だとか言ってたぞ?」


「じゃあさっさと終わらせて先帰ったのか?」


「かもな。」



ほとんどの生徒が校舎に戻り始めている。とは言っても次はH.R.だから急ぐ様子は見られない。その流れは男女入り乱れてて、そのなかに幼馴染が見当たらないと思って森山を探し出して聞いてみればこれだ。
用具入れの倉庫の方を見れば鍵も閉まってて既に片づけが終わっていることがわかった。



「みょうじも女の子だから嫌なんじゃないの?こう、汗だくの体操服とか」


「...ああ、そうかもな」



なんて返したはいいけど違和感が消え去らない。
休み時間毎に隙あらば隣のクラスまでやってくるなまえが、隙だらけの今いないことがあり得るのか。

...嫌なことしか思い浮かばない。考えるのはやめよう。
きっと放課後になればいつものように笑いながら俺のところに来てくれるだろう。

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