浩志くんは今日も練習。でも私も今日は委員会で帰りが遅くなるんだって話したら、じゃあ一緒に帰ろうかって言ってくれた。
帰りも遅くなるだろうしどこかに寄り道するわけじゃないけど楽しみが一つ増えました。うん、委員会も頑張れそうだ。



「みょうじさん」



委員会が始まるまで少し時間があると思って教室に残って今日つかう資料を眺めてたら声をかけられた。資料から目を離して顔を上げたらそこには、確か隣のクラスの男の子、



「どうしたの?」


「いや、その、」



どうしたのだろうか。顔を俯けてしまった。私は知らない間に彼になにかしてしまったのだろうか。少し不安になったけど、男の子は顔を上げて私をみた。今度は迷ってるふうには見えなくて、なにか決めたような、そんな感じ。



「つ、付き合ってほしいんだっ!」


「...どこに?」


「...。...は?」


「ごめんね、私これから委員会なの。そのあとなら...でも浩志くん待たせるのは嫌だな...。...また今度でもいいかな?」


「え、そ、そういうんじゃなくて...!」


「あ、もうすぐ時間...。本当にごめんね。」



私は資料を鞄の中に入れてその鞄を持つ。男の子には少し悪いけど私にも委員会がある。隣のクラス、つまり彼は浩志くんと同じクラス。何かあれば彼を伝ってくると思う。私はまたね、と手を振った。すれば彼も力なく振り返してくれる。元気がない、やっぱり私は何かしてしまったのだろうか。...あとで浩志くんに聞いてみよう。

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