会ったことないわけない。けれどもこんな近くにいたなんて思いもしなかった。なまえはようやく"ラーギィ"に感じていた違和感に気がつくことが出来た。
そこに立っていたのは"Regaey"でなく"Yeager"だった。


「...あぁ、だから、"会ったことある"ような、だったんだ...」

「ちょっとなまえ!わけわからなこと言ってないで!」


わだかまりがなくなって一人納得しているなまえだがリタに名前を叫ばれ顔を挙げれば噂のイエガーと目があった。


「アナタがなまえでしたか」

「そうですよ。私がなまえです。」

「アナタのファザーから話は聞いてましたが、こんなに近くにいるとは...」

「...ちょっと、イエガーさんギルドですよね?なんでパパとお話してるの!」

「それはミーの口からはキャンノットスピークね」


なまえは今にも走りだしそうな勢いだった。その証拠に、手には既に光を放つ剣が握られていた。落ち着けとユーリがなまえの肩を掴もうと手を伸ばした時には既に遅かった。


「嫌でも口割ってください!パパは、今どこで何をしてるんですか!!」

「それもキャンノットスピークね!!」


走りだしたなまえだったがイエガーはその足よりも早く走りだす。なまえは剣を降り降ろすがその場所にはもうイエガーはいない。代わりに近くには赤い髪の女の子と黄緑色の髪の女の子が同じように剣を構えていた。


「イエガー様!」

「お助け隊だにょーん!」


ゴーシュとドロワットと呼ばれた二人の女の子は真っ先になまえに斬りかかってくる。二人の剣を避けながら一歩ずつ下がっていくなまえ。その下がる足が強く地面をたたきつけるた瞬間、それを中心に巨大な魔法陣が広がって行く。


「みんなして、私の邪魔ばっかりしないでよ!!」




⇒いつだって、ほしいものは、とおくにいってしまう




魔法陣に剣を突き刺すとなまえは奏唱を始めた。いきなりの展開にゴーシュとドロワットは驚きを隠せていない。それはユーリたちも同じだった。


「おい!なまえ!」

「ユーリ!危ないですよ!!」


エステルに手を引かれ彼女に近づくことが出来ない。だがそれでも確認出来たのは今までに見たことのない光景。
エアルが肉眼で見える、まぶしいほどの白い光が彼女を包む、未だ奏唱を続けるなまえに重なって見えた、重い鎧を着た、人間に似た姿


「我に仇なすすべてに裁きを!!"ナイトハルト"の名のもとに!!」


アストロジカル・サイン


そう叫んだ途端、彼女を包んでいた光は辺りをすべて包み込んだ

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