「いいなぁ、ユーリ」
「私も出たかったわ」
「二人ともまだ言ってる...」
闘技場のフィールドにはユーリの姿。初戦の相手は元騎士の人らしい。
それを見ながら戦闘狂のなまえとジュディスは羨ましそうに(主になまえ)ユーリの戦いを眺めていた。彼女らの首領であるカロルはもう呆れ気味になっていた。
「それにしても青年、本当に楽しそうね」
「戦闘狂なんだから仕方ないじゃない」
「それって誉めてるの?」
「あ、ユーリ勝った!」
「あっさりだったわね」
話しているうちに一回戦が終わる。二回戦の相手は盗賊。本当にいろんな人がいるな、と改めて思い知らされる。
「ユーリ!がんばってください!!」
「あれ、ユーリ苦戦?」
「んなわけないじゃない、あの戦闘狂」
「本当だ、もう終わった!」
「なまえ、ユーリが勝ちましたよ!」
二回戦も突破。この調子でユーリは三回戦も突破。だが次の四回戦が本番。"遺構の門"のラーギィがこの闘技場を乗っ取ろうとしている人物がいるから倒してほしい、と言っていた。その相手が次の四回戦に出てくるのだ。ユーリもなまえたちもその事実を知っている者は緊張をしていた。
そしてフィールドに出てきたのは、
⇒目指した未来とは、あまりにも
「あれって、フレンくん...」
登場した人物に驚きを隠しきれずに立ち上がってしまう。そんなことを知らないフィールドでは既に戦いが始まっていた。