「若えの名前は」
「ユーリだ。ユーリ・ローウェル」
「んで、そっちは」
「...。...え、私?私なの?」
「ほらご指名だぞ」
「あ、私は、なまえです。なまえ・ディノイア...」
「...え、なまえちゃん、ディノイアって...」
「ユーリか、おめえがこいつらの頭ってわけだな?」
「あのー、ちょっと、じいさん、もしもし?」
「最近どうも活きのいい若造が少なくて退屈してたところだ」
「あれ?私もカウントされてる?」
「そっちの娘っ子はいい目つきしてやがる」
「いえいえいえいえ!そんな、恐れ多いですうううう!!」
「あ、おいなまえ!」
「俺様もやらないわよ!!」
「あ、二人で逃げた!」
「ちょっと、逃げるんじゃないわよ!!」
「あのおっさんはいいけど、なまえのほうは勘弁してやってくれ。あいつ雨が嫌いで滅入ってんだよ」
「じゃあ今度また俺のところに連れてこいユーリ。...お前ぇは面貸してくれんのか?」
「いいぜ。ギルドの頂点に立つ男とやりあうなんざ、そうある機械じゃないだろうしな」
「それでこそだ!来い!!」
▽天を射る矢
恐くて逃げ出して何が悪い!