「...あ」
「お前は」
「お久しぶりです。...砦で会ったっきりですよね?」
「なまえ、お知り合いなんですか?」
「テドン砦で会って、少しお話しただけ...」
「なぜお前がここにいる」
「え、あ、あのあとみんなについて行ったら、ここまで来てたんです」
「...もうあれに近づくんじゃない」
「あれって...どれですか?」
「エアルクレーネだ」
「でも、みんなと旅をしてたらそういうのって、避けられない関門みたいなものじゃないんですか?」
「...。」
「あ、あの...?」
「私にはもう、お前を止められる自信がない」
「それって、私、やっぱりあなたに迷惑かけてるってことですよね...」
「...今夜は、彼らに会えるといいな」
▽謎の男
雨が止めばきっと"彼ら"に会える