「雨...」
「なまえ、戦闘終わりましたよ」
「...。...うん」
「森に入って突然だったな」
「あーあ、またなまえがへこんじゃったよ」
「なになに、なまえちゃんは雨が苦手なの?おっさんと会った時は平気そうに濡れてたじゃない」
「あ、あのときは目の前のことに必死過ぎてそんなこと考えてる余裕がなかったというか」
「じゃあ今は雨にへこむだけの余裕があるってこと?」
「それも違うかな...今は考え過ぎて余計に雨を気にしちゃう感じ、かな?」
「なまえちゃんは繊細なのね」
「晴れたときははしゃぐくせに雨になるとへこむし...」
「私たちを巻きこむ嵐そのものね」
「空と同じで、随分なマイペースで随分な気分屋ってことだな」
「自分の気持ちに素直っていいことよー」
「おっさんの場合は自重しろって」
「...。...雨」
「なまえ。元気出してください!」
「くーん...」
▽天気のような女
なまえは"タイフーンガール"の称号を獲得した