「...あ、レイヴンさん!」
「あ、ああ、久しぶりなまえちゃん」
「名前覚えててくれたんですね」
「そりゃもちろん!俺から聞いたし、俺可愛い子の名前は忘れないのよ!」
「へえ、そうなんですか!」
「あ、あれ、反応が薄い...。...そういうなまえちゃんだって俺の名前覚えててくれちゃって、おっさん嬉しいよ」
「忘れませんよ、だって私たちを騙した人だから」
「...根に持ってる?もしかして」
「そういえばレイヴンさん、ラゴウの屋敷でなにやってたんですか?」
「ん?おっさんはね、お仕事してたの。聖核っての探してたのよ」
「聖核...?」
「詳しいことは知らないけど、なんだか、魔核のすごい版なんだって」
「へぇ...聖核...」
「なまえちゃん、この辺騎士団がうろうろしてるけど、また捕まったりしちゃうわよ?」
「レイヴンさんだって人のこと言えないじゃないですか」
「さっき向こうの方に物騒なギルドの大所帯が行ったから、しばらくはおっさんに構ってる時間はないってさ」
「...ギルドの大所帯?」
「そうそう。騎士団ってあういうのほっとけないでしょ」
「それって、もしかして、」
「ああああ!!あんのオヤジ!!」
「あ、リタ...」
「なんかおっさんやばいかんじ?」
「リタは怒ったら恐いから」
「じゃあ退散しましょうかね...!」
「またどこかで会いましょうねー!」
▽うさんくさいおっさん