文字通り"一丸"となって戦う時が来た。
キッカーもようやく"それ"に気づき、父親と向かい出した。
今度は私たちがその決意に応える番だ。
セイバートロン星に向かいだしたユニクロンの胴体を止めるため、全速力で進む。
このまま進み、星を守り、ガルバトロンを倒せば、すべて終わる。
そうしたら彼女は彼らのところに帰れる。やっと幸せになれる。
でも、グランドコンボイとの和解のタイムリミットはガルバトロンを倒すまで。
そのあとは?
そもそも本当に彼女をユニクロンから切り離すことができるのだろうか。
誰にも言えない不安が私を包み込む。
ああこれではだめだ。
私が彼女のことを感じ取れるように、彼女も私のことを感じ取れる。
よろこびも、くるしみも、ふあんも、ぜんぶ。
(やっぱりきみはやさしいね。)
ほら、また彼女は私を心配して声をくれる。
彼女自身、とても苦しい思いをしているのは知っている。本当はいつ理性が切れてもおかしくないのだ。
(わたしはだいじょうぶだから。アルファQがただしいとおもったみちをすすんで。)
これだけ早く進めるのも彼女がユニクロンを制御してくれているから。ユニクロンの一部になって私たちを助けてくれているから。
(そしてあのほしを、まもってほしいな。)
最期に、ひとつだけ
ありがとう。私たちに勇気をくれて。