「味方同士で争ってる場合じゃないだろうっ!!」
ユニクロンを連れ、再び私の前に現れたロディマス。
言ってもわからないやつだとは思っていたが本当に拳をぶつけ合うなんて思ってもいなかった。
そこに割って入ってきたのはキッカー。
私は君が、ミーシャはロードバスターが戻ってきてくれればいいんだ。
だが君は戻らないという。
さらにはロディマスが連れてきたユニクロンを味方にしたいと言う。
信じられるわけがない。
前の大戦での傷を私は忘れられない。
そんなものを信じるなんてことは私はできなかった。
「コンボイがユニクロンを信じられないのはよくわかる。」
「でも今は、これしかないんだ。」
「ユニクロンを信じてくれなんて言ってるわけじゃないんだ。」
「...アルファQを、俺を、いや、なまえを...信じてくれ!!」
その言葉で確信した。
彼女は"帰ってしまった"のだ。
あれだけ嫌だと言っていたのに、どうして。何が彼女を動かしたのいうのだろうか。
ロディマスを見ても、彼が強引に引き入れたようには見えない。
キッカーを見ても、その真意はわからない。そもそも彼は彼女の保身を何よりも優先していたはずだ。
なまえを知る者として、私も彼女の幸せを心から願っていた。
だがそれは叶えてやることができないなのだろうか。
ああ、彼女の眩しい笑顔が私のスパークを締めつける。
「...。...ガルバトロンを倒す。...その時まで、だ。」
言葉にした答えは"司令官"としての義務だ。
彼女一人で、星が救われるのなら、それを選ぶだろう
君の為に全ては捨てられない
私はもう、一人のセイバートロニアンには、なれない