俺はすぐに行動に移した。
アルファQをその気にさせ、ユニクロンの頭をセイバートロン星に向かわせた。
またなまえにあの星を見せてやれる嬉しさと、こんな形で帰ってきたくなかったという複雑な気持ちになる。
ようやっと回復した通信に答えてくれたのはスカイファイヤーだった。
俺に重石がのしかかった。きっとミーシャもロードバスターも同じ気持ちだろう。
決して会いたくなかったわけではない。スカイファイヤーは頼りになる存在だ。
だがやつを見ていると自然と思い出すのだ。いつも隣にいたなまえのことを。
スカイファイヤーは俺たちの無事を確認すると明るい声色で応えてくれた。
「なまえは...いないんだな」
聞かれることはわかりきっていた。
だがどう答えろと言うんだ。
なまえが自ら望んで犠牲になったなんて。
ミーシャが声に出さずに俺に訴えかける。どうしようと。
だが隠し通せるはずがないのは分かっていた。
問題はタイミングだ。
今言ってもやつは悲しむ、後から気付かれてもやつは悲しむ。
どっちに転んでもいい結果にはならない。
「なまえは、」
俺は口を開いた。
一人で戦う彼女を思う。
「一緒だ。...俺たちのために、戦ってくれてるんだ。」
少しでも彼女が一人じゃなくなればと思った。
彼女の存在を知ってもらって、その努力を称えてほしかった。
彼女を、愛してほしかった。
二度と重ならないと知っている
そして彼女を救ってほしかった。