「殻に籠って他人の"顔"で出できたってなぁ、話なんかできるかっていうんだ」


アルファQに会ってみればこれだ。
自分も、他人すらも信頼できないような、子ども。

誰もがこんな子どもが故郷を救うために努力していると知ったなら、同情もするだろう。

だけどこいつは故郷の取り戻し方を知っている。
"あいつ"だってきっと知っている。
ここには"あいつ"も"俺"もいるのに、なにが怖いというのだ。


 「自分じゃなにもしないやつ。傷つくのが怖いか、最後の希望を失うのが怖いか、」

 「こわい...こわいにきまってる!!」

 「ああそうさ誰だって怖い!けどいくら怖くったって、それを乗り越えなきゃなのも出来ねえんだよ!!」


何ができるか、先がどうなるか、なんて考えたって仕方ないじゃないか。
ひきこもってたって何も変わらない。自分の世界は自分で勝ち取るべきだ。
それに、その道を"あいつ"が示してくれているのだから、尚更。

ここで何もしなければ奪われるだけだ。
エネルギーも、星も、故郷も、自分も、"あいつ"も、
それでいいわけがない。そうさせないためには、戦うしかないのだ。

そう、戦うしか。

これから"先"に進めないであろう"あいつ"のためにも。





あなたの愛で強くなる




お前が、そう、望むなら、なんだってする

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