ある時からユニクロンの地を這うような唸り声が聞こえなくなった。
変わりに見ず知らずのトランスフォーマーの記憶が流れ込んでくるようになった。

それはすごく温かった。
みんなが笑ってる。
すごく楽しそうに。

でもいつからだろう。
その記憶に雑音が混じりだしたのは。

おまえはしんようできない。
いつまでもここにいられるとおもうな。
うそつきはこのほしからでていけ。

気付けば雑音は温かかった記憶を塗り替えていった。
それはとても冷たくて、孤独。

そんなトランスフォーマーの前に現れた一人の少年。
あれはきっと幼いころのキッカーだ。


「ありがとうきみはわたしをしんじてくれるのね」


君は僕と一緒だ。
いつだって誰かと一緒にいたい寂しがり屋。
でも僕とは違う。
僕はみんながいてくれる、君は一人で苦しんでる。

僕にはわかるんだよ、だから、




きみが泣く




"寂しい"。その一言でいいんだ。そしたら彼等は助けに来るのに。

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