「もう寝たのか」
静まりかえった森の中でこいつは気持ちよさそうに寝息を立ててぐっすりだった。相当疲れている様子だったから、そっと上着を被せて隣に座る。
「ねえ、本当にもう寝たか」
もう一度聞いてみたが返答がなかった。木に寄っかかっているから明日のこいつは肩こりになりそうだなあとかあれこれ考えて、周りを見渡す。よし、誰もいないなということをしっかり確認してから身をこいつに預けてみる。
「なあ、あんたってあったかいよなあ」
Nの手を握って俺も隣で眠りについた。燦然輝く星も静かに吐息をつくように輝いては消えた。



∵愛に触れる眠り方
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