あ。やっほー、○○！（数週間の出張任務から高専へと戻った当日。既に夕暮れ時だったが、報告もそこそこに同僚である相手を探して廊下を歩いていると、丁度目の前から歩いてくる所に居合わせて、久しぶりに会えた嬉しさに自然と頬が緩んでくるのを感じながら、そのまま片手を挙げると明るくおちゃらけたような声色で声を掛けて）はい、これお土産ね！今回も期待していいから。それはそれとして、僕が居ない間はどう？寂しかった？

うるせェ！！聞こえとるわ。何度もノックするンじゃねぇ！（晩御飯も風呂も済ませた夜、共有スペースではまだ団欒を楽しむクラスメイトがいる中、自分はさっさと自室へと戻って既に寝る準備を始めた頃にノック音と共に名前を呼んでくるもう一人の幼馴染の声が聞こえて。最初こそ無視を決め込むつもりでいたが、鳴り止まない音に痺れを切らして声を張りながら扉を開けると筆記用具を片手に焦ったように”課題を教えてほしい”と懇願され。それよりもタンクトップと短パンという男の部屋に来るには無防備な格好に頭を抱えたくなって眉間に皺を作ったが、成績1位である八百万では無く自分を頼ってくる辺りは満更でも無いのか、ふんっと鼻を鳴らすと部屋へと招き入れて）……○○、テメーよォ、ンな格好で男の部屋来てんじゃねェよ！俺に感謝しろよ、マジで。仕方ねぇから教え殺したるわ。さっさと入れや。