from two second to four forth | ナノ


from two second to four fourth


ルーナとルーラで作った二人専用のゴーレム。
直通になっておりスイッチ一つで他の隊員とも連絡できる優れもののゴーレムはすぐに意味を成した。


運よくルーラは起きていたので飛ぶようにルーナのもとに向かった。

「ルーナ〜 なんでこんな姿に……
 コムイに異議申し立てをしたいけど、あたしが手伝うからな〜〜」

二・三回ルーナの頭を撫でたあと、ルーラは素早く書類に手を付けた。



そして、3時間後。
司令室の机には科学班全員からの書類が山積みになっていた。

「うわ〜 すごいね〜 ルーラちゃん」

このようになってしまった一番の原因のコムイ・リー室長の呑気な声。
本棚に寄りかかってルーラは待っていた。

ルーラは言った。

「コムイ、あたしは前に言ったよなぁ
 ルーナの机から飴をきらすなって」

ルーナは甘さがきれなかったら一週間は寝なくてもいいという体質の持ち主である。
逆に頭を使うのに甘さが無くなったらすぐに燃料切れになり、さっきのようになってしまうのだ。
甘いものなら何でもいいのだが、飴は仕事中に最適なのだ。

「今度から気をつけるよ」

――前にも言ったぞ、コラ(怒

実はこれが2回目なのであった。

「言うことは言ったからな」

ルーラはそう言い、司令室を出る。





「全く、最初に来た時は無口だったのに…
 姉妹愛ってすごいね、ボク達のように……」

ボソッとコムイが言った。




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「全く… ルーナは異動でこっちへ来たばかりなんだから
 もっと大切に扱えよな〜」

こちらはブツブツ言いながら、食堂へ向かう。

教団12年目のルーラには5歳からずっと会っていなかったルーナが大切で大切でたまらなかった。
任務へ行くようになったのはここ3年くらいからで、それまではずっと鍛錬や雑用をしていた。
あまり楽しくなかった日常に自分のことを唯一分かってくれるルーナが現れたのだ。

無理もないだろう。


「ジェリー、サンドウィッチをバスケットで頂戴」
「あら〜 ルーラちゃんじゃなーいvV 帰って来たのね〜〜vV」
「うん」
「おかえりなさーいvV
 バスケットは二つにしとくわねーんvV」

――気の利く人だ

ルーラはルーナの為に小食を用意しようとしていたのだ。
ルーラはお願いしますと言って、人がいない食堂の椅子に座る。
朝食時を過ぎたのでざわざわした感じはなく、食器を洗う音だけが食堂に響く。

――のどかだねぇ〜……


「出来たわよーんvVVv
 ジャムを付けておいたから、ルーナちゃんに渡してねーーんvVVvV」
「ありがとー♪」
「いえいえ〜vvvVVVV」

ルーラはバスケットを2つ受け取り、手をぶんぶんと振ってくるジェリーに手を振り返しながらルーナの部屋に急いだ。




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