from two second to four forth | ナノ


from two second to four fourth


<数時間前>

ルーラは独り、体育座りをして町はずれの広陵で丸くなっていた。
そして、そこで…――――泣いていた。

風が木の葉を揺らすためルーラの泣き声は聞こえない。
そして、その音に紛れて近づいて来た男が。


「おい、ルーラ。早く任務達成して帰るぞ」

ルーラは神田を見ずもしないで腕に顔を埋めている。


「チ… ルーラっ!!」

呼ぶと同時に神田はルーラの腕を引き上げた。
その顔は涙で濡れて目は少し腫れていた。
しかし、俯いていたので神田は空いている方の手をルーラの顎に添え、上に向けさせた。

「もう忘れろ。ルーラのおかげで被害を抑えられたんだ」
「…でも」

さらに涙を流すルーラ。

「あたし達があのお店に入らなかったら、店員さんは死ななかったかもしれないんだよ!!?」

神田が支えていないとすぐに崩れそうなルーラは反論した。

「かものことなんて考えるな。もう過ぎたことだろ」

神田は顔を近づけて言った。

「ユウには分からないよっ その過ぎたことであたしやルーラがどれだけ苦しんでいるのかなんてっ!!」

ルーラが腕を払う。


「ルーラ、オレも苦しんでる」

さっきまで涙目で睨んでいたルーラの目が開かれる。

「他の奴らもそれなりに苦しんでるんだ。
 ルーラだけが泣いて、逃げて良い訳ないだろ」

そしてルーラは崩れ落ちた。

「ごめん…ユウ、ごめん……」

顔に手を当て泣いている。
神田はそっとルーラの頭に手を置いた。



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管理人から!

アレンは結局迷子になりました。

2009.9.27./12.3.27.


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