from two second to four forth | ナノ


from two second to four fourth


打って変わって此処は黒の教団。
ルーナは部屋に籠っていた。
今はベッドの上に転がり、自分で幻覚を作り自分の目にだけ見えるようにしていた。
そして今は真っ白な空間を見ていた。

――落ち着く…

それはルーナがルーラと一緒にいる時以外に安らげる物だった。

いつの間にかルーナは幻術を解き、深い眠りへと落ちて行った。




トントン

ノックの音で目が覚める。

「ん…?」

――嗚呼、そうか。 私、寝てたんだ…


「どうぞ」

目をこすりながら体を起こした。

「ルーナ、晩まだでしょ? 食べに行かない?」

ノックしてきたのはリナリーだった。

「あ、行く行く」

ルーナはベッドから飛び降り、白衣に手を通した。


「お待たせ」

きちんと部屋に鍵をかけ、部屋を出た。
そして歩きながらポケットに手を伸ばし、ゴーレムを取り出した。

「それ…」
「これ? 改造ゴーレムだよ。 さっき時計機能つけたの。 まさかこんなに寝ていたとは思わなかった」
「ふふふっ もう8時半だもんね」
「そうそう。かれこれ4時間くらい寝てたよ…」
「え、3日間くらい徹夜だったんでしょう? もっと寝ててもよかったんじゃない?」
「確か5日間だよ、徹夜」
「あらら〜〜; 兄さんもルーナみたいな便利な発明品を作ってくれればいいのにね…」
「また室長籠って何か発明してるの?」
「そうなのよー」
「あぁ、神よ。私にコムイ室長からの災害が降らないようにお願いします...」

ルーナは手を合わせ祈る。

「大袈裟よ、ルーナ」

ケラケラとリナリーは笑う。
そして、話しているうちに食堂にいがついた。

「じゃあ、私が先に注文してくるね」

ルーナは小走りでジェリーの元に向かった。

「こんばんは、ジェリーさん。お昼ありがとう」
「いいのよ〜ん、ルーナちゃん♪ で、ご注文は」
「ジャムパンにサラダサンド。デザートはプリン。あ、キャラメルたっぷりで。あと、ホットミルクセーキでお願いします」
「分かったわ〜ん♪」
「ジェリー! 私のはジェリーのオススメにしてね」

追いついて来たリナリーが言う。

「任せて置いて☆」

ジェリーは厨房の中に入っていった。


「やっと見つけたよ、ルーナちゃん」

コムイが現れた。

「あ、兄さんお疲れ様」
「ありがと〜〜リナリ〜〜〜〜」

――態度変わり過ぎ…

「それで用件はなんですか?室長」
「あ、そうそう、忘れてた」

――忘れていたのね…

「ルーナちゃん用の飴製造機が出来たから試食してほしいんだ」






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