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1日はあっという間に過ぎていき、今はもう放課後。




私は職員室の竜崎先生のところにいる。担任が竜崎先生が呼んでたって言うから何かと思って来てみたら、男子テニス部に入ってみないか?っていうお誘いを受けた。なんじゃそりゃ。

どうやら私はすごくテニスが強いことになっているらしい。でも私自身、テニスのルールはマンガ読んでるから分かるけど、経験はラケットでちょっと球を打って遊んだくらいしかないんだけどなぁ…。もうそれこそドがつくほどの素人ってヤツですよ!?って言ってもこの世界に来た時からこんな大層なテニスバックしょってる時点で出来ないって言っても信じてはもらえないよね…。

はぁ、と溜め息をつく華綺を余所に竜崎先生は話を進める。




竜「どうだい、凰乃?大会には出してあげられないけどウチの部活に…もちろんマネージャーとしてじゃなく部員としてだ」




いやいやいや。実際テニス出来ない私にどう返事しろっていうんですか。そりゃね、マネージャーくらいならやってもいいよ?てか寧ろやりたいよ!!!折角こんな素晴らしい世界に来れたんだから。でもさ、部員…じゃ、ね?




『あ、あの…いきなり言われてもすぐには決められません。まだこの学校に来たばかりですし…』




仕方がない。ここは適当に流して諦めてもらおう!




『それに!この学校のテニス部は数々の優秀な戦績を残していると聞いています。私なんてお邪魔虫にしかなりませんよ!!』




よし、これでどうだ!!



竜「…そうか。確かにそう言われてみればそうかもしれんな」



やった!!作戦成功!?




竜「よし、じゃあ今日テニス部に見学に来い!気に入れば良し。気に入らなければ諦めよう!!」

『………へ!?』




ちょっと待ったぁァァ!!!!




竜「そうと決まれば!ほれ行くぞ!ついて来い!」




まだ何も決まってねぇ!!!!

華綺の心の叫びは誰にも届くことはなく、彼女は有無を言わさぬ竜崎先生の迫力に負けて、テニスコートへと連れて行かれてまったのでした。




竜「ところでそのケガはどうしたんだい?」

『あ、いえ…ちょっと今朝転んで…』

竜「案外ドジなんだねぇ」

『…(今の言い方ちょっと腹立った!!)』





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